著者プロフィール
前回は、Eclipse Wayのチームや組織編成に対する考え方を取り上げました。※Eclipse Wayの全体像は、前回の記事で紹介しています。アジャイル開発の世界でプロジェクトの計画や管理というと挙げられるのが、“スクラム(SCRUM)”です。しかし、スクラムを勉強している方と話をし ていると1つの共通する不安に出会います。それは“全体感の把握”です。彼らからは次のような質問を多くいただきます。
前回は、分散開発にアジャイルのメリットを取り入れるために、考慮すべき代表的なポイントをリストアップした後で、実際に製品開発に適用されているプラ クティス集としてEclipse Wayを取り上げました。連載の2回目と3回目は、このプラクティス集とこれが適用されている製品開発の様子を公開しているサイトJazz.netを取り上げて、前回取り上げたさまざまな課題をどのように解決しているかを具体的に見ていくことにしましょう。
分散開発とアジャイル開発ーこの2つは、程度の差こそあれ、多くの開発組織が関心を持っているキーワードだと言っても過言ではないでしょう。筆者の所属 する日本アイビーエムのソフトウェア事業Rational部門では、Jazzプロジェクトと呼ばれる、「アジャイルな製品開発プロジェクト」を運 営しており、その状況は広くインターネット上で公開されています。IBM Rational Team Concertという製品はその成果の1つです。Jazzプロジェクトはそれ自体が、海外7拠点にわたる分散アジャイル開発の実例であり、その運営からは 多くのことを学ぶことができます。
