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はじめに
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エンジニアからコンサルタントへのキャリアを描こうとしている人は多いでしょう。筆者も、かつてはシステムエンジニアとしてシステムの設計やプログラミングを経験してきました。
本連載では筆者の経験を元に、エンジニアがコンサルになるキャリアプランを構築するときに必要なことを解説していきます。まず今回は、コンサルタントの仕事について解説します。筆者らコンサルタントがプロジェクトに対し、どのような心構えでプロジェクトに対峙しているのかを理解してください。
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コンサルタントとエンジニアの違いは?
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コンサルタントとエンジニアの仕事は、表面上はあまり変わらないかもしれません。しかし、その主たる仕事内容は大きく違います。
エンジニアの仕事の範囲は定義された要件に従って、自社開発のプロダクトや顧客企業向けシステムを構築してリリースするという一連の作業が多いと思います。それに対してコンサルタントの仕事は、要件定義はもちろんですが、経営層に対する課題の聞き取りからはじまることがほとんどで、次に要件を定義して開発に着手していきます。
さらに、筆者らが構築したシステムによってお客様の課題を本当に解決しているかどうかを調べることもコンサルタントの仕事です。それをチェックするためには、システムが正常に稼動しているかどうかだけではなく、お客様が開発したシステムを業務で利用して行く中で、今までの課題が解決されているのかどうかを確認する必要があります。
つまり図1のように、関わる範囲が広くなることがエンジニアとコンサルタントの大きな違いでしょう。

図1:プロジェクトに関わる範囲
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著者プロフィール
スカイライト コンサルティング株式会社 里見 幸則
大学卒業後、DEC(日本ディジタルイクイップメント)入社。SEとしてメディア業、情報通信業向けシステム構築に携わる。2001年9月より現職。製造業・情報通信業・小売業を対象に、システム運用設計・インフラ構築・開発の実績多数。専門はIT導入支援、プロジェクトマネジメント。37歳。
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