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To:、Cc:に多数のアドレスを入力してしまう事故例と対策例
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個人情報保護法が施行されて1年半が経過しようとしていますが、いまだに情報漏洩事故はとまっていません。メールからの情報漏洩事故も増えています。
"情報漏洩"やお詫び"といったキーワードでGoogleをたどると多くのお詫び文を見つけることができます。それらの中には比較的最近のものも散見されます。
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事故例1-1
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先月(2006年8月)30日には、東京都現代美術館が258名のアドレスを漏洩しています。以下がそのお詫び文からの抜粋です。
1 発生日時
平成18年8月30日(水) 午前10時48分
2 発生場所
東京と現代美術館内(東京都江東区三好4丁目1番1号)
3 事故内容
教育普及メールニュース配信登録者にメールニュース第3号(8月30日付)を配信する際、メールアドレスをbccに入れるべきところ、宛先に入れてしまったため、配信登録者全員(258名)のアドレスを表示させて送信してしまった。
「事故内容」には「bccに入れるべきところ、宛先に入れてしまったため」とありますので、To:欄にたくさんのアドレスが並んだ状態で全員にメールが届いて、漏洩したというものです。
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事故例1-2
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またその約1週間前には、NTT西日本岐阜支店が340名のアドレスを漏洩しています。そのお詫び文からの抜粋は以下の通りです。
1.誤送信の内容
平成18年8月21日(月)10時16分、NTT西日本岐阜支店から情報を希望されるお客様に対して毎月電子メールにてお送りしている「イオclub ニュース」の8月分を送信した際、送信先である340件分のメールアドレスが表示される状態でメッセージを送信してしまったものです。
これも、「メールアドレスが表示される状態でメッセージを送信してしまった」とのことなので、おそらくTo:またはCc:に入れてしまったことが予想できます。
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対策例1
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事故例1-1と事故例1-2は、「メールアドレス」のみの流出となっているようです。
こういった事故はどのようにすれば防止できるのでしょうか。読者の皆さんが自分が普段どのようなメールを送っているかを想像してみてください。To:欄やCc:欄に何10個もアドレスを入れてメールを送信することはあるでしょうか。
つまり、「To:」や「Cc:」に多量のメールアドレスを含むようなメールがあれば、それは怪しいとみなせば良いわけです。
HDE Mail Filterの設定例をあげると図1のようになります。

図1:大量のメール送信の防止例 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
設定内容例としましては、以下の通りです。
- 通知
- 管理者に通知
- アクション
- 削除
- ルール条件
- 以下のどちらかに一致
1つ目
- 検索対象:受信者(To:)
- 検索文字列:@
- 条件:一致する
- 頻度:20回以上
2つ目
- 検索対象:Cc:
- 検索文字列:@
- 条件:一致する
- 頻度:20回以上
表1:大量のメール送信の防止の設定
この条件であれば、問題メールがくると、メール自体を削除して管理者に通知が行われます。
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本記事で、事故例として引用したものはいずれも各社のホームページ上に2006年9月1日時点で記載されていたものです。各社とも今後漏洩をしないための対策についても、同じホームページ上に発表されております。
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著者プロフィール
株式会社ホライズン・デジタル・エンタープライズ 宮本 和明
代表取締役副社長。1997年からLinuxに関するビジネスに取り組み、サーバ管理ソフトウェアHDE Controller、電子メールエンジンHDE Customers Careなどのパッケージソフトウェアの開発に携わる。金融・流通・自治体など様々な業種の電子メール関連システムにも携わり、今後のメールシステムの行く末を見守り続けている。
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