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ERPの選択にあたって
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今回は、ERPを導入する上で、ソフトウェアの選択にどのような評価基準を設ければよいのか、「機能」「サポート」「コスト」の3つの項目別にポイントを示します(図1)。またそれらの基準にしたがって、なぜ今オープンソースソフトウェアのERPが注目を浴びているのか、その理由を説明します。

図1:ERP導入にあたっての検討項目
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機能による選択 |
ERPの利用者にとってもっとも重要であるのは、事業を行うために必要な機能がサポートされていること、そしてそれらの機能が業務を遂行する上で効率的であることです。
通常、歴史の長いソフトウェアほど機能数が多い傾向があります。多くのベンダーは機能の一覧表を提供しており、項目が多いものほど選ばれやすいのが事実です。しかしながら、こうした選択方法は好ましいとはいえません。なぜなら、ユーザにとっては必要な機能があれば十分なのであって、利用する予定のない機能が他にいくらあっても意味がないからです。むしろ、必要な機能が備わっていないソフトウェアを選択から除外する方向で考えましょう。
また、ERPは常にある程度のカスタマイズを必要とします。企業の業務は千差万別であり、他の会社で適した設定が別の会社でも適用できるとは限りません。そのため、組み込まれている機能以上に、カスタマイズや拡張のやりやすさを考慮する必要があります。業務をERPにあわせて変えるのではなく、業務にあわせてERPをカスタマイズするというスタンスを忘れないでください。
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サポートによる選択 |
ERPは業務の中心となるシステムです。日々の利用において、ハードウェア障害、ソフトウェアのバグ、設定上の不備、業務拡張に伴う機能の追加など、速やかに解決すべき問題がしばしば発生します。ERPソフトウェアそのものだけではなく、ベンダー側のサポートや、社内のみでどれだけ対応できるのか、十分に留意しておく必要があります。
ベンダー側の対応に遅れが生じた場合、業務に支障を来し、企業にとって大きな損失を生みます。このような事態に備え、必要に応じて他のサービス企業にサポートを依頼できるのか、社内だけでも解決できるのかを調べておきましょう。
第三者がサポートを行うためには、技術力もさることながら、ERPシステムのソースコードにどれだけアクセスできるかが重要になります。ソースコードが提供されていなければ、まったく手も足もでません。
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コストによる選択 |
ERPは予算規模に応じた選択が必要です。コストには短期的なコストと長期的なコストがあります。通常、ERPのような業務アプリケーションは導入後何年にもわたって使われ続けますので、長期的なコストに重点を置きましょう。
短期的なコストは、ライセンス費、ハードウェア購入費、初期設定の開発費などであり、長期的なコストは、アップグレードに伴うライセンス費、ハードウェアやソフトウェアの管理費、サポート費などです。
プロプライエタリなERPソフトウェアにおいては、アップグレードの際にライセンスのアップデート料やカスタマイズ費用がかかることがあります。またカスタマイズが困難な場合別途サポート費用がかかることもあります。これらの費用を勘案し、金額に見合った価値があるのか、十分に考慮してください。
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著者プロフィール
Nexedi 最高技術責任者 奥地 秀則
オープンソースERP「ERP5」の設計・開発に初期段階から関与し、現在ERP5の技術責任者を務める。服飾業、金融業、鉄鋼業、自動車産業、航空宇宙産業におけるERPプロジェクトを経験してきた他、社内外のエンジニアやコンサルタントのトレーニングを指揮している。
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