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XAMPPでステップアップする企業Webアプリケーション環境 |
第4回:5分でわかるXAMMPの導入事例
著者:エグザクソン 神野 純孝 2007/2/5
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アメリカでブームとなった「LAMP」が日本に上陸
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本連載ではこれまでに、LinuxおよびWindows環境におけるXAMPPのインストール手順について解説し、簡単さ・手軽さについて理解していただけたと思います。
今回は、実際にXAMPPを使って企業のWebサイトを構築している国内の事例を紹介します。
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XAMPPはなぜ支持されるのか |
まずXAMPPの大きなメリットは、Linux/Windows/Mac OS X/Solarisという代表的なOSをサポートしている点です。それぞれのプラットフォームにおけるダウンロード数は合計約600万となっており、非常に多くのユーザにダウンロードされていることになります。
なお、国内では現在、累計で約7万本がダウンロードされ、エンジニアの間ではある程度浸透していると考えられます。ミドルウェアのパッケージで、これほど多くのユーザに支持されているパッケージも少ないでしょう。
オープンソースソフトウェアの場合、実際の業務に利用する際にはベンダーからのサポートがないことから、一般的に日本では躊躇される傾向にあります。しかし、アメリカやヨーロッパの企業ではアプリケーションの運営保守はSIerに任せず、自社で運用保守を行うケースが多いのです。そのため企業の担当者は各種アプリケーションのセキュリティパッチをあてたり、必要な保守を行う際に非常に多くの労力と工数を使って運用を行ってきました。
この状況は、XAMPPが登場してから大きく変わりました。多くの企業の担当者たちは、容易なインストールや運用保守の簡易性だけでなく、各種アプリケーションのバージョンをあげる際のマイグレーションのしやすさに着目し、XAMPPの普及が非常に早いスピードで進みました。
特に小規模のサーバが対象であれば、XAMPPのみで運用を行っている企業はかなりの数に上ります。これに対して、クラスタリング構成を取ることの多い中・大規模なサーバ運営ではXAMPPのみで管理を行えなくなってくるため、このような分野では導入数は少なくなりますが、場合によってはステージング用途として利用されることもあります。
また最近では、組み込みパッケージのプラットフォームの一部にXAMPPが使われるケースも見られるようになりました。
では、XAMPPの代表的な事例を紹介します。
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著者プロフィール
エグザクソン株式会社 COO 神野 純孝
8080チップが登場と同時にマイコンの自作をはじめる。1983年、日本ではじめてのパソコン通信サービス、コムコムのハードを作成して以来ハードからソフトウェア含め開発に従事。2001年より、外資系企業にてSolaris、HP-UXなどで各種のエンタープライズアプリケーション導入を行う。2005年より、エグザクソン株式会社に入社。オープンプラットフォームを推進するために、ApacheFriends社と提携を行い、XAMPPの普及を促進させるため活動中。
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