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Symfony
PHP開発の秘訣フレームワーク活用術

第2回:Symfonyを例にしたフレームワークを使ったPHP開発

著者:オープンドリーム  三宅 泰裕   2007/5/31
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Symfonyの特徴とインストール方法

   Symfonyについては「第1回:PHPフレームワークとは何か」で紹介ましたが、Symfonyには以下のような特徴があります。
  • PHP 5に特化している(オブジェクト指向)
  • MVCモデルを採用
  • O/Rマッピング機能による、テーブルとクラスの高度なマッピング
  • RAD(Rapid Application Development)を可能にする各種ヘルパー
  • YAML not XML(データベースや検証ルールの設定にはYAMLを採用、XMLも使用できる)
  • ScaffoldingやAdmin Generatorなどの自動生成機能が秀逸
  • Ajaxとも容易に連動

表1:Symfonyの特徴

   表にあげたSymfonyの特徴の中でも自動生成機能はとても優れていて、管理画面をコマンド1つで生成できるのです。


Symfonyのインストール

   今回はSymfonyの理解が容易となるよう「sf_sandbox」というSymfonyの開発環境セットを導入してみます。これはデータベースとしてPHP 5にバンドルされているSQLiteを用いるようになっています。手軽にSymfonyを用いた開発をはじめたい人には最適です。

   sf_sandboxは下記のWebサイトからダウンロードしてください。


   ダウンロードしたファイルを展開してみると、次のようになっています。

ファイルの構造
図1:ファイルの構造

   実運用に向けたSymfonyの導入ではWebブラウザの設定が必要です。PEARチャンネルを使用して最初からインストールにチャレンジしてみたい方は、次のWebサイトを参照してください。

symfony book日本語ドキュメント
http://develop.ddo.jp/symfony/book/jp/1.0/installation.html

   次にWebサーバの任意のディレクトリに先ほど展開したsf_sandboxディレクトリを配置します。以上で導入は終了です。


動作の確認

   次に実際に確認してみましょう。下記のコマンドで、Webブラウザからsf_sandbox/webにアクセスします。

http://あなたのサーバ/sf_sandbox/web

install_success.bmp
図2:install_success.bmp
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   次にsymfonyのバージョンも確認してみましょう。コマンドプロンプトやターミナルででsf_sandbox/にアクセスし、以下のコマンドを実行します。

$ symfony -V

   以下のようにバージョン情報が出力されれば成功です。

symfony version 1.0.3

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株式会社オープンドリーム チーフトレーナー 三宅 泰裕
著者プロフィール
株式会社オープンドリーム  チーフトレーナー  三宅 泰裕
Western Institute of Technology at Taranaki卒業。
プログラムはVisual Basicからという意外と今時なプログラマで、現在は主に教育を担当する現役講師。趣味もプログラミングというから、随分重傷。PHPに出会い、Linux、そしてオープンソースに魅せられる。そして、Ajaxだ!と思った時にばたりとSymfonyに出会いアジャイルの虜に。Ruby on Railsを始め色々なWebアプリケーションフレームワークをつまみ食いしては、自社の開発案件や教育事業に活かしている。「技術を楽しめる教育の創造」をモットーに奮闘中。


INDEX
第2回:Symfonyを例にしたフレームワークを使ったPHP開発
Symfonyの特徴とインストール方法
  実際にSymfonyを使ってみる
  ログイン画面の作成