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Red Hat Enterprise Linux 5
簡単!Red Hat Enterprise Linux 5インストールガイド

第2回:仮想化やパッケージを選択する

著者:日本ヒューレット・パッカード  古賀 政純   2007/6/11
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ネットワークの設定を行う

   ネットワークの設定ではAnacondaインストーラが認識したイーサネットのインターフェースが自動的に表示されています。デフォルトではすべてのNICインターフェースがDHCPで割り当てられるように設定されています。
インストーラが認識したイーサネットのインターフェースが自動的に表示される
図1:インストーラが認識したイーサネットのインターフェースが自動的に表示される
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   NICインターフェースに固定IPアドレスを付加するには「編集」をクリックします。IPアドレスとネットマスクを入力します。IPv6を利用しない場合は「IPv6サポートを有効にする」のチェックをはずします。OS起動時にNICインターフェースの利用を有効にするには「起動時にアクティブにする」にチェックを入れておきます。

NICインターフェースに固定IPアドレスを付加するには「編集」をクリックする
図2:NICインターフェースに固定IPアドレスを付加するには「編集」をクリックする
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   ここでの設定はOSインストール後も変更できますが、将来的に固定で利用する場合や、bondingを組まない単純な構成であれば、この時点で入力しておいてかまいません。

   eth0と同様にeth1やeth2など必要なネットワークインターフェースにIPアドレスを付与します。この例ではeth0とは別セグメントを持つeth1に「172.16.10.50/255.255.0.0」を入力しています。

eth1に172.16.10.50/255.255.0.0を入力
図3:eth1に172.16.10.50/255.255.0.0を入力
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   すべてのNICインターフェースに対して正しく値が設定されているかを確認します。またホスト名を入力しておきます。ここでのホスト名にはドメイン名を含めた形で入力しておきます。ホスト名に関してもOSをインストールした後で変更が可能です。

正しく値が設定されているかを確認
図4:正しく値が設定されているかを確認
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その他の設定

   タイムゾーンを選択します。日本でサーバを稼動させる場合は「アジア/東京」を選択します。Red Hat Enterprise Linux 5ではデフォルトで「システムクロックにUTCを使用」にチェックが入っています。もしシステムクロックでUTCを使用しない場合は、チェックをはずします。

タイムゾーンを選択
図5:タイムゾーンを選択
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   rootアカウントのパスワードを入力します。

rootアカウントのパスワードを入力
図6:rootアカウントのパスワードを入力
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   インストールするソフトウェアパッケージのセットを選択します。

インストールするソフトウェアパッケージのセットを選択
図7:インストールするソフトウェアパッケージのセットを選択
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   インストール番号によって「仮想化」を選択できる場合とそうでない場合があります。今回は「仮想化」の利用を前提としたインストール番号を入力しているため「仮想化」セットが表示されています。

   ソフトウェアパッケージの選択は、サーバ用途であれば「今すぐカスタマイズする」を選択します。

   ちなみにRed Hat Enterprise Linux 5よりも前のバージョンでは、全パッケージがインストールされる「全て」と必要最低限のパッケージのみがインストールされる「最小」という項目がありましたが、Red Hat Enterprise Linux 5ではこれらの選択肢が廃止されています。

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 古賀 政純
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純

2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。


INDEX
第2回:仮想化やパッケージを選択する
ネットワークの設定を行う
  ソフトウェアパッケージの選択
  仮想化の利用を設定する