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第42回:30歳年収1000万エンジニア51人のキャリア図鑑
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第42回:30歳年収1000万エンジニア51人のキャリア図鑑
編者:Tech総研  2007/9/5
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その1 30歳で年収1000万円を得たエンジニア50人のキャリア公開!
 エンジニアは、今や売り手市場。転職を繰り返し、さらなる年収アップを狙っている人も多いだろう。しかしその一方で、いわゆる“エンジニア35歳引退説”が、まことしやかに流れているのも事実である。では、30歳で年収1000万円というひとつのハードルを越えた人たちとは、一体どのような人物像なのだろうか。そこで実際に30歳前後で年収1000万円を獲得したエンジニア50人を対象に、アンケートを行った。まず、いちばん気になる大幅な年収アップのきっかけは、「仕事で大きな成果を出し、評価された」「転職」が同率1位。その後に、「就職したときから年収が高かった」が続く。この結果を踏まえ、識者に意見を伺いながら、年収1000万円を獲得できた背景を探りたい。
田中和彦氏 識者紹介プロフィール:田中和彦氏
株式会社プラネットファイブ代表取締役
今までに2万人以上の面接を行ってきた人材コンサルタントであり、出版や映画のコンテンツプロデューサー。株式会社リクルートにて就職情報誌および転職情報誌の編集長、ギャガ・コミュニケーションズにて映画プロデューサー、キネマ旬報社にて代表取締役専務を経た後、現役職に就任したという異色の経歴の持ち主。主な著書に、『あなたが年収1000万円稼げない理由。—給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン』(幻冬舎)などがある。
年収大幅UP理由分析1成果報酬編:仕事での成果を“きちんと”評価する企業の増加
成果報酬による、年収大幅アップ実例(今回実施したアンケート結果から)
国内と海外に製品セミナーを実施し、高い評価を得た。
34歳、セールスエンジニア
前年比400万円アップ
新しい部署を2つ立ち上げて、軌道に乗せた。
30歳、コンサルタント
前年比300万円アップ
大規模PJの品質・生産を向上させ、収益を予定より大きく増やした。
35歳、テクニカルマーケティング
前年比200万円アップ
 年俸制や裁量労働制の導入により、仕事での報酬に対する価値観が、ここ数年でがらりと変わった。そのことを、肌で感じているエンジニアも多いだろう。「差がつかないと、サービスの向上は期待できない。そこで、昔のように差がつかないことが公平なのではなく、努力によって差がつくことが公平だと考えられるようになったのです」と、田中氏も話す。確かに前述したアンケートの結果でも、「仕事で大きな成果を出し、評価された」ということが、年収アップのきっかけ第1位になっている。一概に評価といっても、年収そのものがアップするケースと、昇進したことにより年収がアップするケースがあるが、いずれにせよ年収がアップするのであれば、エンジニアのモチベーションも変わる。

「成果を上げたことによる年収アップは、最高で100万円が私の実感値でした。しかし、アンケート結果のように、200万〜300万円アップしているとなると、その上がり幅は確実に広がっている。特に外資系の企業では、スキルがはっきりしている理系のエンジニアは高評価されやすいので、このような結果になったのでしょう。しかしその一方で、成果が出せない場合の評価も、顕著に現れます。年収が下がるだけではなく、最悪の場合解雇されるケースも。勤続年数や年齢ではなく、仕事で評価される昨今の価値観は、“諸刃の剣”でもあるのです」。成果を評価されたことによる年収の増減は、シビアな現実となってエンジニアの肩にのしかかる。
年収大幅UP理由分析2・マネジメント編:マネジメント力をもったエンジニアの増加
マネジメント力による、年収大幅アップ実例(今回実施したアンケート結果から)
最も若いメンバーながらリーダーになり、新規事業の立ち上げから運用、販売まですべてをこなしたことが、社内で評価された。
34歳、テクニカルサポート
2年連続前年比100万円アップ
新製品の立ち上げプロジェクトでリーダーを任され、課題が多かったが、予定どおり立ち上げることができた。
40歳、機械・機構設計
前年比100万円アップ
営業技術として働いていたが、そこでの仕事が認められて、別の部署のマネジャーに昇格した。
32歳、テクニカルサポート
前年比200万円アップ
 かつてはその業界・業種・業務のスペシャリストであれば、それ相応の給与を得ることができたエンジニア。しかし、昨今ではそれ以外の能力も求められている。「今、最も企業にニーズがある人材は、マネジメントスキルがあるエンジニア。ひとつの技術に精通しているだけでは、年収1000万円は望めません。さらに、プラスアルファで何ができるか。つまり、ほかのエンジニアとの差別化が求められているのです。マネジメントスキルがある人とは、単にチームをまとめるだけではなく、売れる技術とは何かを考えることができ、主体的に動ける人のこと。人材の価値は、ちょっとしたことですぐに跳ね上がるのです」。

 では、まだマネジメントする立場にないエンジニアは、どう鍛えていけばよいのか。「常に、自分より上流の人、例えばプロジェクトリーダーやマネジャーの立場になって、物事を考えることです。ただ指示されたものを提供していくだけでは、いつまでも成長が望めません。今後、エンジニアが年収1000万円を獲得することは、キャリア展開次第で今まで以上に可能になっていくでしょう。だからこそ、早いうちから市場価値を高める必要があるのです。どんな時代でも生き残れるエンジニアは、差別化できるスキルがある人だけなのですから」。今日からでもすぐに、自分を研鑽する必要がありそうだ。
年収大幅UP理由分析3 転職編:キャリアプランを正しく判断した転職成功者の増加
転職による、年収大幅アップ実例(今回実施したアンケート結果から)
外資コンピュータメーカーから外資コンサルティングファームへ。ITの技術・経験を生かしてシステム化の実現可能性を評価し、顧客システム開発部門とのコミュニケーションも積極的に図った。
31歳、コンサルタント
前年比100万円アップ
国内企業のオブジェクト指向開発SEから、ベンチャー企業のSEとして転職し、さらに外資系企業のITコンサルタントとして転職した。
32歳、コンサルタント前年比150万円アップ
情報システム部からネットワークの知識が必要なSEへ転職したため、能力給としてアップ。
33歳、サービスエンジニア
前年比300万円アップ
 転職を考えている多くの人が気になるのが、やはり『転職』によって年収1000万円を獲得したエンジニアたちだろう。「昨今、転職に抵抗がない人が増えています。それ自体に、私は賛成です。成長できる可能性がない会社にずっといても、自分のスキルにはなりませんからね。だからといって、安易に転職を繰り返すことはおすすめしません。私は、学ぶものが多い会社に転職することを“インプット型転職”、自分がもっているものを提供する会社に転職することを“アウトプット型転職”と呼んでいます。前者は、後にスキルとなってキャリアに生かせるのであれば、一時的に給与が下がってもいいと思うんです。しかし、後者は別。強気で交渉しなくてはいけません。いずれにせよ、年代に応じて、しっかりとしたキャリアプランがなければ、転職での給与アップは見込めませんね」。

 しかし、いくら判断力に優れているといわれるエンジニアであっても、新天地を求めて転職するのか、会社に骨をうずめる覚悟をするのか、その判断を下すのは極めて難しい。「それは、非常に簡単です。まず、先輩を見てみてください。彼らに、可能性はありますか? 次に、同期を見てみてください。彼らと比較して、自分は差別化できるスキルがありますか? この二つを見ることで、自分がいる会社が能力主義なのか、年功序列なのかなど、冷静に判断することができるでしょう。その次に、自分の理想像を思い描いてください。それは、今の会社で実現できますか? こういったことを考えることで、おのずと結論は導き出されるでしょう」
リクナビNEXT では、実際に年収1000万円獲得を達成したエンジニアとは、どんな経歴をもっているのだろうか。31歳で年収1000万円を獲得したあるエンジニアに、年収大幅アップのターニングポイントとなった経験を具体的に語ってもらった。  続きはこちら>>

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