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バックアップ・ソリューションの選択基準
バックアップ・ソリューションの選択基準

第3回:様々なバックアップとスケジューリング手法

著者:バックボーン・ソフトウエア  青木 浩朗   2005/2/28
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バックアップ対象は何か?
ファイルシステム

   データをファイル単位で取得します。一般にファイル単位で、バックアップカタログという個々のバックアップされたファイルに関する情報が、バックアップソフト内のデータベースに格納されます(図1)。当然、1ファイルあたりの管理情報のサイズが決まっており、NetVaultの場合には60〜70バイト程ですが、他のバックアップソフトでは200バイト程になる場合もあります。例えば、1000万ファイルのバックアップを行い、3世代のフルバックアップを保存したとすると、そのカタログデータだけで、60バイト × 1000万ファイル × 3世代 = 約1.67GBとなります。当然の事ながらバックアップしながら、このカタログデータベースへの書き込みを行い、ファイルシステムからファイルをサーチして取得にかかる時間も多くなるため注意が必要です。
ファイルシステム単位のバックアップ例
図1:ファイルシステム単位のバックアップ例


Raw Device

   世の中のほとんどのアプリケーションは、データをファイルシステム上にファイルという形で配置します。ところが、一部のデータベースや特殊なアプリケーションの場合、ファイルシステムによる速度や管理の制約を逃れるべく、ディスクに直接アクセスしてデータを書き込む場合があります。そのような際には、ファイルとしての選択ではなく、Raw Deviceをバックアップできる機能が必要です。

   また、ファイルシステムの場合でもあまりにも細かいファイルが多すぎて、ファイル単位だとバックアップに膨大な時間がかかってしまうような場合には、あえてファイルシステムをアンマウントして、Raw Deviceでバックアップすることにより、ディスクイメージでの保護を検討する場合があります。

   どちらの場合でも、図2のような形でデータベースに収納し、ファイルという目に見えない形になるため、細心の注意が必要です。

Raw Device単位のバックアップ例
図2:Raw Device単位のバックアップ例


オープンファイル

   Windowsの場合には、オープンファイルという考え方があり、皆さんもWindowsのファイル共有をしている際に他のユーザが使用していてロックされたという経験があることでしょう。このロックされている状態では、バックアップソフトからも正しくデータを取得することができません。

   その為、一時的に書き込みが無い状態でスナップショットと呼ばれるものを作成し、整合性を保った状態で正常にバックアップできる手段があります。この機能はオプションとして提供されることが多く、例えば、Windows Server 2003では標準でVSSと呼ばれるスナップショット機能が実装されています。なお、VSSはスナップショットの機能が実装されているだけで、その制御を行うにはバックアップソフトなどの支援が必要です。詳細は、スナップショットを使用したバックアップについてのテーマの際に解説します。

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バックボーン・ソフトウエア
著者プロフィール
バックボーン・ソフトウエア株式会社  青木 浩朗
ストレージ専業ベンダーにて、SEおよび企画を担当した後に、2001年にBakBoneSoftware入社。主に大手ベンダーのSEを担当しながら、テクニカル・マーケティングとして、各種講演や執筆活動を行っている。最近は、特にデータベースとクラスタリングに注力し、検証レポートを作成するのをライフワークとしている。


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INDEX
第3回:様々なバックアップとスケジューリング手法
バックアップ対象は何か?
  データベース
  差分バックアップ
  メディアローテーションの考え方
バックアップ・ソリューションの選択基準
第1回 新法施行に備え、バックアップについて改めて考える
第2回 バックアップシステム構築の考慮点
第3回 様々なバックアップとスケジューリング手法
第4回 OSSでのバックアップ手法(前編)
第5回 OSSでのバックアップ手法(後編)
第6回 商用バックアップ・ソフトウェアによる手法(前編)
第7回 商用バックアップ・ソフトウェアによる手法(後編)
第8回 データベースのバックアップ
第9回 バックアップにおけるスナップショットの活用
第10回 今後のバックアップに対する期待と現実

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