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東京レッドハット会議 基調講演レポート「Open Source Innovation:企業革新のためのIT技術」

Linux基調講演イベント

2007/4/18 17:00

Red Hat Enterprise Linux 5を通して次世代のIT技術を提供

レッドハットが4月18日に六本木アカデミーヒルズ49にて行った「東京レッドハット会議」から、基調講演「Open Source Innovation:企業革新のためのIT技術」の内容をお伝えする。

講演に先立って、まずレッドハット 代表取締役社長 藤田 祐治氏が開会の挨拶を行い、今回発表となったRed Hat Enterprise Linux 5の内容と同社のこれまでの歩み、そしてJBossへの取り組みについて述べた。

レッドハット 代表取締役社長 藤田 祐治氏

レッドハット 代表取締役社長 藤田 祐治氏

続いて本日最初の基調講演として、Red Hat,Inc. Senior Vice President, Enterprise Solutions ティム・イートン氏が壇上に立った。

イートン氏は「顧客が直面する状況として、厳しい予算や他社との差別化、既存インフラの問題などがある。こういった要望に応えるには固定概念を打ち破る構造改革が必要だ。その中で、新しいソフトウェアの開発がオープンソースに移行してきており、アプリケーション導入が変化する屈曲点に来ている」と語った。

Red Hat,Inc. Senior Vice President, Enterprise Solutions ティム・イートン氏

Red Hat,Inc. Senior Vice President, Enterprise Solutions ティム・イートン氏

さらに今後の方向性として「レッドハットは新しい技術を市場に投資しているが、そこから収益をあげようとしているわけではない。価値を提供し、サブスクリプションを継続していただくことで、より長期的な価値を生む関係を築こうとしている。これを全体のインフラとして適応していきたい」と述べた。

そのうえで「オープンソースアーキテクチャ」と「カスタマーエクスペリエンス」「パートナー戦略」の3つの柱をあげ、それぞれの項目について解説を行った。

この中でも特に強くアピールしたものがオープンソースアーキテクチャで、Red Hat Enterprise Linux 5は今後レッドハットが目指す次世代のシステム基盤として位置づけていくとした。そして、それを実現する要素の1つが完全に仮想化されたプラットフォームだという。

他にもカスタマーエクスペリエンスについては「レッドハットが認定した製品をRed Hat Enterprise Linux上で使用して問題が発生した場合、自社製品でなくても多くのパートナーと連携して解決を行う。これは、すでにパイロットプログラムとしてスタートしている」と、手厚いサポートを行うことを顧客に対してコミットしていくと述べた。

最後にイートン氏は「日本はレッドハットにとって非常に重要な市場であり、今後も大きな投資をしていく。また今レッドハットは日本から大きな投資を受けました。松坂をレッドソックスに送っていただき、感謝している」と締めくくった。

問い合わせ先

レッドハット株式会社

TEL:03-6406-9920

URL:http://www.jp.redhat.com/

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(ThinkIT編集局  神保 暢雄)