Solaris 10が無償でダウンロード提供され、ソースコードが公開されてオープンソースOSとなることが発表されました。これまで代表的なオープンソースOSはLinuxやBSD系列のUNIX互換OSでしたが、安定性・信頼性に評価のあるSolarisがそこに乗り込んでくることにより、選択肢の幅が増えて市場が活発になるのではと予想されます。本記事では、これらのOSを選択するシーンで判断材料となる情報を提供します。
Multics は「MULTiplexed Information and Computing Service」の略で、MIT、General Electric、AT&T ベル研究所によって開発されたマルチタスクのOSです。ただし、あまりに巨大なシステムであったため(PL/Iで30万行!)、重すぎて使い物にならなかったそうです。そこでベル研究所のKen ThompsonがMulticsを基に機能を削除し、軽いOSを作り上げました。Multicsの特長であるマルチタスクの機能も削除してシングルタスクのOSとなったため、「Multi」の反対の「Uni」を冠して「Unics」と名づけたのです。
UNIXは当初アセンブリ言語で書かれていましたが、ベル研究所のDennis M. Ritchie によってC 言語で書き直されました。正確にいうとUNIXを他のコンピュータに移植する際に新たな言語が必要となり、RitchieがC言語を開発したという流れです。盛衰の激しいコンピュータ業界において今でも残っているUNIXとC言語はここで生まれたのです。
BSDの歴史
Solaris 10の記事で最初にBSDの話をするのはおかしいのですが、その方が流れがわかりやすいと思いますのでちょっと我慢してください。UNIXがC言語で書かれ、さらにソースコードも公開されていたため、さまざまなコンピュータに移植され、そしてさまざまな系統が生まれました。本家AT&T以外で作られたUNIXとして代表的なのはBSDでしょう。
本家AT&Tが開発したUNIX Version 6を基に最初のリリースとなる1BSDがリリースされ、2BSD、3BSD、4BSDとバージョンアップされていきます。4BSDはARPAの支援もあり、4.2BSDのTCP/IPネットワークの機能はインターネットの基盤となりました。また、4.3BSDからはFreeBSDの基となる386BSDや、NetBSDなどが派生しています。