XenDesktopでデスクトップ仮想化を体験しよう!
仮想デスクトップへのVirtual Desktop Agentのインストール
Virtual Desktop Agentは、仮想デスクトップ上にインストールして動作するサービスコンポーネントです。
Delivery Controllerと仮想デスクトップ間の接続要求の仲介、接続の設定、Access管理コンソールからのセッションの処理などを管理するためのサービスやエンドポイントデバイスと仮想デスクトップ間の表示、キーボード、マウス入力のリモート制御を管理するためのサービス、また、自動再接続、印刷、暗号化などをサポートするサービスなどによって構成されます。
Desktop Delivery Controllerセットアップウィザードの「ようこそ」画面にて[仮想デスクトップコンポーネントのインストール(I)]を選択して、仮想デスクトップ(Windows Vista仮想マシン)に対してVirtual Desktop Agentのインストールを行います。なお、Virtual Desktop Agentのインストールを行う前に、仮想デスクトップ上に、下記ソフトウエアのインストールが必要となります。
・Microsoft .NET Framework バージョン3.5
・Microsoft Visual C++ 2005 Runtime Library
Desktop Delivery Controllerセットアップウィザードの過程で、Desktop Delivery Controllerのインストール時に作成したサーバーファームを選択して、仮想デスクトップをサーバーファームに関連付けます。
仮想デスクトップグループの作成と設定
DDC・WIサーバー(Windows Server 2003 仮想マシン)上で、Access管理コンソール([スタート]-[すべてのプログラム(P)]-[Citrix]-[管理コンソール]-[Access管理コンソール]を選択)を起動して、仮想デスクトップグループの作成と設定を行います(図2参照)。
XenDesktopでは、作成する仮想デスクトップグループに含まれる仮想デスクトップの割り当て方法を、次の3種類から選択できます。
・プールされた仮想デスクトップ
先着順でセッションごとにユーザーに割り当てます。ユーザーが仮想デスクトップからログオフすると、その仮想デスクトップはプールに戻ります。通常は、Provisioning Servicesでのスタンダード・イメージ・モードとともに使用し、仮想デスクトップからユーザーがログオフした際には、仮想デスクトップは再起動され、仮想デスクトップ上で変更された内容は消去される設定とします。
・事前割り当て仮想デスクトップ
ユーザーが接続する前に個々のユーザーに仮想デスクトップを永続的に割り当てます。
・初回使用時割り当て仮想デスクトップ
接続する最初のユーザーにその仮想デスクトップを永続的に割り当てます。
仮想デスクトップの作成と設定手順は以下のとおりです。
(1)Access管理コンソール左ペインにて[デスクトップグループ]選択、
(2)中央ペインの共通のタスクから[デスクトップグループの作成]を選択してデスクトップグループの作成ウィザードを起動します。
(3)デスクトップグループの作成ウィザード、以下を指定の上、任意の仮想デスクトップグループを作成
・仮想デスクトップの割り当ての種類
・ホストインフラストラクチャ(ここではXenServerを指定)
・作成する仮想デスクトップグループに追加する仮想デスクトップ
・仮想デスクトップへアクセスするユーザー
・デスクトップグループ名
次のページでは、いよいよクライアントPCから仮想デスクトップへの接続を行います。