GroundWork Monitorの設定

2009年12月8日(火)
矢吹 洋一

GroundWork Monitorの管理画面とユーザー権限

インストールが終わると、自動的に GWM が起動されています。早速、管理画面にログインしてみましょう。

インストールを行ったホストから自ホスト(http://localhost/)にアクセスすると、自動的にログイン画面に遷移します。デフォルトで用意されているユーザーのうち、管理者権限を持つユーザー名「admin」とパスワード「admin」でログインします。成功すると図2-1の(1)の画面が現れるはずです。

図2-1の(2)が、ポートレット(portlet)とGWMで呼んでいる部分で、GWMの各機能を選択するようになっています。現在ログインしているユーザーは、図2-1の(3)の部分に表示されます。

adminユーザーのほかに「operator」「user」というユーザーが登録済みですが、それぞれ権限(ロール)が違い、ポートレットに現れる項目が違ってきます。図2-1の(4)と(5)はそれぞれoperatorとuserのポートレット部分です。

運用時には、adminユーザーのパスワードは必ず変更しておいてください。パスワードの変更は、画面右上の「My Preferences」をクリック→「プロファイルの編集」タブを選択→「パスワードの変更」をクリックして行います。

新規にユーザーを登録するには、「Administration」→「User Managment」→「ユーザー管理」→「新しいユーザーアカウントの作成」の順にクリックします。アカウント名、メールアドレス、パスワードを入力して進むと、次にユーザーに権限(ロール)を割り当てる画面に進みます。ロールには、上記のadmin、operator、userユーザーに対応した「Admin」「Operator」「User」の3種類があります。「送信」ボタンを押すと確認画面が出るので確認の上で「送信」ボタンを押してください。

ロールについて

ロールに応じて、操作可能なポートレットが異なります(図2-2)。各ポートレットの機能は、以下のようになります。

【Dashboards】
ログインしたときに表示される画面で、ネットワーク全体の状況を表示します。下位のポートレットとして、「Summary」と「Monitoring」があります。

【My GroundWork】
ユーザーの好みに合わせて、監視情報の見せ方をカスタマイズできる機能です。カスタマイズ結果に名前をつけて、複数登録することができます。

【Event Console】
有償版でないと使えない機能のようです。代わりにNagiosポートレットのNagios Eventsでイベントのログが表示できます。

【Status】
ネットワーク全体、各ホストや各サービスの状況を表示する画面です。

【Reports】
有償版でないと使えない機能のようです。代わりにNagiosポートレットのNagios Trend Reportなどのレポート機能が使えます。

【Configuration】
ホストやホストのグループ情報の管理を行う画面です。

【Auto Discovery】
管理対象機器をネットワーク探索で発見し、登録する画面です。

【Nagios】
Nagiosの管理画面です。

【Administration】
GWMのポータル画面やポートレットの管理、ユーザーの管理を行う画面です。

【Resources】
GWMの各種ドキュメントなどが参照できます。

次ページでは、GroundWork Monitorを使ってITシステムを監視/管理する方法を解説します。

SRA OSS, Inc. 日本支社
オープンソースソフトウエアという言葉が無かった時代から、OSS的なものを仕事の糧としてきて早20年。現在では「泥縄式」で色々なオープンソースソフトウエアをサポートするのが主たる仕事になっている。

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