プロジェクトの困ったを解決せよ!

2008年8月5日(火)
堀内 敬子

Google Sitesとは?

 Google Sitesは、Googleが買収したWikiプラットフォーム「JotSpot」の後継で、2008年5月21日に一般公開されました。今のところインターフェースは英語ですが、日本語の入力に問題はありません。

 Wikiという言葉を使わず、コラボレーションツールとして位置づけてあるので、「Wiki=Wikipedia」と思っている人たちや、「Wiki=難しい・面倒」と思っている人たちにも、抵抗感なく導入してもらうことが可能です。権限の設定が「閲覧のみ」の場合は、編集ボタンもなく、ごく普通のWebサイトに見えます。

 主な特徴としては、「Googleのほかサービスと連携しやすい」「ページのタイプを選ぶことで簡単に凝ったWebページを作ることができる」「100MBのファイルストレージがついている」「WYSIWYGのエディタでhtmlを意識せずに編集ができる」「複数のユーザーで共同作業ができる」の5つがあげられます。

 Google Sitesは、Googleアカウントを持つ複数のユーザーで共同作業ができます。公開設定は「全公開」か「共有した人のみに公開」か選ぶことができ、プロジェクト管理として使うには後者が良いでしょう。共有したメンバーの権限は、「owners(管理者)」「collaborators(編集者)」「viewers(閲覧者)」となります。Webサイトごとの権限ですので、細やかに権限を振り分けたい場合は、Google Sitesを複数作ることで対応しましょう。

Google Sitesの始め方

 Google Sites(http://sites.google.com/)で、「Create a Site」ボタンを押すと設定画面が出ます。項目は少なく、「Site name(サイトの名称)」「URL」「Site description(説明文)」「Mature content(成人向けコンテンツの有無)」「Share with(共有範囲)」「Site theme(見た目)」を決めるだけで基本的なWebサイトの枠組みが作成ができます。詳しい操作方法わかるURL以外は後でも編集可能ですので、デフォルトのまま作り始めるのも良いでしょう。

 入力を終えて「Create site」ボタンを押すと、作成したサイトが表示されます。ロゴの下に並んでいる「Create new page(新しくページを作る)」「Edit page(現在表示されているページを編集する)」「More actions(現在のページもしくはサイト全体に対する設定をする)」の3つのボタンが基本操作のボタンになります(図2)。

 基本的な操作方法のわかるYoutubeの動画(http://jp.youtube.com/watch?v=fD-4FRTzxkI)がありますので、ご参照ください。

 Google Sitesを使えば、プロジェクト管理のためのサイトを素早く作ることが可能です。例えば、「Googleカレンダー」「ドキュメント、スプレッドシート」「Youtubeなどの貼(は)り付け」は、「Edit page」を押してページの編集画面に移って「Insert」ボタンから選ぶだけですし、お知らせページを作りたいときには「Create new page」ボタンを押したときに出るページタイプの選択画面で「Announcements」を選ぶことで、掲示板のように気軽にポストできるページを作ることができます。

 ページのタイプについては、次のページで詳しく紹介します。

有限会社アズ・シーツー
代表取締役。出版社、Web制作会社勤務、フリーランス等を経て、2005年にWeb制作会社、有限会社アズ・シーツーを設立。結果を出すことにフォーカスしたWeb制作・運営を行う。雑誌「Web Site Expert」(技術評論社)にて連載中。他、不定期で執筆・講演等。http://asc2.biz/

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