Red5をインストールしてデモアプリを試す
Red5の起動を確認する
無事起動できましたでしょうか。スタンドアローン型のRed5にはHTTPサーバーも内蔵されています。デフォルトでは5080番ポートでHTTPサーバーが起動するようになっていますので、自分のマシンにインストールした場合は、ブラウザで以下のアドレスにアクセスしてみてください。
http://localhost:5080/
デフォルトのトップページが表示されたかと思います。ではこれからデモアプリケーションを見ていきます。説明文中のdemoをクリックするか以下のURLにアクセスしてください。
http://localhost:5080/demos/
まずは一番上の共有オブジェクトを使ったデモを見ていきます。Shared BallのView demoをクリックして進んでください。これは、サーバーを介して複数台のマシンでFlash上のオブジェクトを共有できるということのデモで、Red5のデモで最初に感動するのがこのデモだと思います。
共有ボールのデモ
Shared Ballのデモページが立ち上がると、入力ボックスに以下のようなURLに似た文字列が入ってるのが見えるかと思います。
rtmp://localhost/SOSample
詳しくは後述しますが、ひとまず1台のマシンで動きを試しましょう。入力ボックスの下にあるソケットらしき画像をクリックしてアドレス欄の右の5のマークが緑になったら成功です。なぜかソケットが離れたように見えるのですが、その状態が接続された状態です。
次にもう1つブラウザを立ち上げてください。図2は筆者のマシンでFirefoxとSafariを立ち上げた状態です。そのブラウザで同様にデモサイトの同じページにアクセスし、接続先が同じであることを確認してコネクトしてください。コネクトできたら画面上にあるRed5のロゴをドラッグしてみます。するともう一方のブラウザでも同時に動いているのが確認できます。
うまくいったら別のマシンから試してみましょう。Red5に同梱(どうこん)されいるデモはすべて接続先をテキストフィールドで指定できるようになっています。フォーマットは以下のようになります。
rtmp(またはrtmptなど)://Red5の動くマシンのIPアドレス(:ポート番号)/アプリケーション
このような書式で接続先を指定することによって、複数クライアントから同じサーバーと連携することができます。別のマシンから同じページを開いて、今度はRed5の動いているサーバーのIPアドレスを確認してアドレス欄に入力します。例えば、インストールしたマシンのIPアドレスが192.168.1.23だとすると以下のようになります。
例)rtmp://192.168.1.23/SOSample
また、プロトコルがrtmptでポート番号が8088だとすると以下のようになります。
例)rtmpt://192.168.1.23:8088/SOSample
同じようにロゴをドラッグすると複数台上で動く複数のブラウザの上で同期して動くのが確認できます。
ここで、もう1つ実験してみましょう。ここまではRTMPというプロトコルでの接続でした。ポートは1935を使っています。そのポート番号だとLANの設定によっては接続できないこともあるのでHTTPでトンネリングするやり方が定義されています。それがRTMPTとよばれます。Red5のデフォルト設定では8088番がRTMPTのポートになっていますので、以下のようなアドレスで接続を試してみてください。
rtmpt://localhost:8088/SOSample
複数台で試すと同じようにロゴが同期して移動したかと思います。もちろん80番で受け付けるのが本来のRTMPTの使い方ですが、ひとまず動作の確認はこれでできました。
このデモではFlashクライアント上のオブジェクトとサーバー上のオブジェクトをシンクすることにより、複数台で同じ動きをほぼ同時に再現しています。この技術を応用することにより、例えばチャットのようなプッシュ型のサービスを実装することも可能になります。
次は、動画を扱うデモを見ていきましょう。