開発ドキュメント作成に役立つ書籍たち

2008年2月9日(土)
Think IT編集部

多面的に「開発ドキュメント」を考える

さまざまな視点から、特集テーマに沿った書籍を紹介している「土日に買って勉強したい○○本」。

「第2回:開発ドキュメント作成に役立つ書籍たち」では、「楽々デブドックを書こう」特集にあわせ、第一線で活躍する技術者の方々がこれまでの経験の中で、「開発ドキュメントを作成するために役立った」という書籍を紹介していただいている。

これまでに弊誌Think ITで原稿を執筆してきた方々が紹介する書籍は、「単に開発ドキュメントを書く」ということにとどまらず、論理的思考、そして開発そのものにも役立つ名著ばかりだ。

最初に紹介するのは、「Eclipseで使えるテストツール」を担当した坂田 祐司氏が推薦する2冊だ。

坂田 祐司 坂田 祐司

SI企業の研究所においてソフトウェア工学の研究に従事。試験やプログラムの解析技術に興味を持ち研究に従事。研究の一方、ソフトウェアのライフサイクル全般を考慮した開発方法のあるべき姿を探っている。


論理トレーニング
著者:野矢 茂樹
発行:日経BP社
ISBN:4782802056
仕様:187ページ
価格:2,400円(税込み)
発売日:1997年11月


UMLモデリングのエッセンス 第3版
発行:マーチン・ファウラー、羽生田 栄一(訳)
発行:翔泳社
ISBN:4798107956
仕様:192ページ
価格:2,520円(税込み)
発売日:2005年6月

すべての基本! 人に伝えるためのスキルを身につける

「開発ドキュメント作成に役に立った書籍というと、開発プロセスに関する書籍や要求定義、設計、テストなどを具体的に解説した書籍を期待さ れるかもしれません。しかし、今回私が最初にご紹介したいのは、より基本的な『論理的に文章を書き、人に伝わる文章を書く』スキルを身につけることができ た書籍です。

それが『論理トレーニング』です。この書籍は、議論を作ることを目的とし、最初に議論を構成するための論理的な文章の構造、そして論証や演繹のやり方、最後に議論の作り方という流れで構成されています。

ドキュメントというのは、他人に情報を正確に伝えるために作成するわけですが、そのために重要な点は『他人に何を伝えたいのかを自分で明確に把握し理解する』そして『自分の理解を論理的に文章で表現する』の2つに集約されます。

私は2つ目の『自分の理解を論理的に文章で把握し表現する』ことが非常に苦手であったため、よいガイドがないものかと本屋でいろいろ探して いた時に巡り合ったのが本書です。同じ苦手意識を持っている方はぜひこの本を手にとって論理のトレーニングをしてみてはいかがでしょうか」

さらに次ページでは「UMLモデリングのエッセンス 第3版」について紹介する。

“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。

2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。クラウドネイティブ技術に特化したビジネスセミナー「CloudNative Days」や、Think ITと読者、著者の3者をつなぐコミュニティづくりのための勉強会「Think IT+α勉強会」、Web連載記事の書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。

また、エンジニアの独立・起業、移住など多様化する「働き方」「学び方」「生き方」や「ITで社会課題を解決する」等をテーマに、世の中のさまざまな取り組みにも注目し、解説記事や取材記事も積極的に公開しています。

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