JSONってなにもの?
JSONの記法
それではJSONの記法について詳しく見ていきましょう。
JSONはオブジェクトと配列の組み合わせで構造化されたデータを表現します。
オブジェクトは{}で全体を囲み、キーと値のペアをコロン(:)で区切って記述します。カンマ(,)で複数のキーと値を記述することも可能です。キーには文字列のみ使用可能です。リスト3にオブジェクトの記述例を示します(図2)。
配列は繰り返し項目を表現する際に使用します。全体を[]で囲み、値をカンマ(,)で区切って列挙します。リスト4に配列の記述例を示します(図2)。
構造化されたデータを表現するために、オブジェクトと配列を自由にネストさせることができます。リスト5にオブジェクトと配列をネストさせた場合の記述例をします(図2)。
図2:JSONの記法 |
JSONで利用可能なデータ型
続いてJSONで利用可能なデータ型について説明します。
JSONでは「数値」「文字列」「真偽値(true、false)」「配列」「オブジェクト」「null」のデータ型を利用することができます。
オブジェクトと配列の記述方法についてはすでに説明しました。ここでは数値と文字列について補足しておきましょう。
数値型は10進数で表記します。多くのプログラミング言語と同様整数および小数部、指数部の記述が可能です。
また、文字列はダブルクオートで囲み、改行やタブ文字、ダブルクオートなどの特殊文字はバックスラッシュ(\)でエスケープします。こちらも一般的なプログラミング言語をご存知の方にはお馴染みでしょう。
JSONの基本的な文法の説明は以上です。XMLでは表記の冗長さに加え、DTDやXML スキーマ、XMLスキーマの豊富なデータ型、名前空間などさまざまな事柄を意識する必要がありますが、それと比べるとJSONは非常にシンプルで覚えることが少ないことがわかります。