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監視ソフトウエアをどう選ぶか

2008年12月4日(木)
寺島 広大

オープンソースの監視ソフトウエア(Nagiosほか)

 オープンソースソフトウエアの監視ソフトウエアとして、10個の製品を紹介します。

 1つ目が、Nagios(http://www.nagios.org/)です。NagiosはもともとNetSaintという名称で開発されていました。オープンソースの監視ソフトウエアの中でも実績があり、日本語の情報も充実しているのが特徴です。プラグイン形式で監視機能を追加することができ、コミュニティによって作成されたプラグインが多数公開されています。専用エージェントを用いたサーバーのリソース監視と、エージェントレスのネットワーク監視を行うことができます。標準ではグラフ生成の機能を有しておらず、グラフを表示するためには別途プラグインの導入が必要です。

 2つ目がHobbit Monitor(http://hobbitmon.sourceforge.net/)です。もともとBigBrotherのアドオンソフトであるbbgenツールキットの後継ソフトウエアでしたが、その後、アドオンではなくスタンドアロンとして動作するようになり名称が変更されました。BigBrotherの機能を引き継いでおり、エクステンションなどの既存の資産も活用することができます。Hobbit Monitor自体の日本語の情報は少ないですが、BigBrotherなどの情報を流用できる部分もあります。専用エージェントを用いたリソース監視と、エージェントレスのネットワーク監視を行うことができます。監視データはRRDToolに蓄積され、グラフの表示が可能です。

 3つ目がZABBIX(http://www.zabbix.com)です。ZABBIXはZABBIX SIAが開発を行っている統合監視ソフトウエアです。ソフトウエア自体はオープンソースで公開されており、利用にあたっては商用サポートを利用することも可能です。本家サイト(http://www.zabbix.com)にはフォーラムが設置されており、活発に質問が行われています。日本のコミュニティ(http://www.zabbix.jp)も存在し、日本語化やWebサイト上のフォーラムによるサポートなどが実施されています。専用エージェントを用いたサーバーのリソース監視と、エージェントレスのネットワーク監視を行うことができます。データの保存にRDBMSを利用しているため、動的なグラフの生成が行えるなどデータを活用しやすいことが特徴です。

 4つ目がHinemos(http://www.hinemos.info/)です。Hinemosは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の平成16年度オープンソースソフトウエア活用基盤整備事業の委託を受け、NTTデータ株式会社にて開発がはじめられた統合運用管理ツールです。管理ツールとして開発されているため、監視以外の機能も多数含まれていますが、本連載では監視機能のみに絞って紹介します。日本で開発が行われているため日本語の情報は非常に多いことが特徴です。専用エージェントを利用したサーバーのリソース監視と、エージェントレスのネットワーク、SNMP監視を行うことが可能です。監視機能だけでなくジョブ管理やスケジューラの機能を搭載していることが特徴です。

 5つ目がZenoss(http://www.zenoss.com)で、Zenoss社が開発を行っているソフトウエアです。コアとなるZenoss Coreはオープンソースで公開され、商用向けの機能を備えたZenoss ProfessionalやZenoss Enterpriseが有償で販売されています。エージェントレスでネットワーク監視とSNMP監視を行うことが可能です。Nagiosプラグインを利用することが可能なため、これまでの資産を活用することが可能です。

オープンソースの監視ソフトウエア(Groundwork Monitorほか)

 6つ目がGroundwork Monitor(http://www.groundworkopensource.com/products/)で、GroundWork MonitorはGroundWork Open Source社が開発を行っているソフトウエアです。Nagios、Cacti、RRDTool、Ganglia、Nediなどのオープンソースソフトウエアを組み合わせて開発されており、それらのソフトウエアを一元管理することができます。オープンソースとして公開されているCommunity Editionと、商用向けとしてProfessional EditionとEnterprise Editionが有償で販売されています。日本のコミュニティも存在しており、Webサイト上のフォーラムなどが公開されています。

 7つ目がHyperic HQ(http://www.hyperic.com/)で、Hyperic社が開発しているソフトウエアです。オープンソースとして公開されているOpenSource Editionと、商用向けとして有償で販売されてるEnterprise Editionがあります。専用エージェントを利用したサーバーのリソース監視と、エージェントレスのネットワーク、SNMP監視を行うことが可能です。また、Hypericforgeというサイトで多数のプラグインが公開されています。

 8つ目がCacti(http://www.cacti.net/)です。CactiはMRTG(Multi Router Traffic Grapher)の代替として登場したグラフ生成ソフトウエアで、SNMPエージェントから情報を収集してグラフを表示します。MRTGと比較して、Webから設定を行うことができる、過去のグラフを参照するなどさまざまなメリットがあります。MRTGを代替するソフトウエアとして注目を集めており、Nagiosとの組み合わせで使用されることも多くあります。

 9つ目がMunin(http://munin.projects.linpro.no/)です。Muninはサーバーとノードと呼ばれる専用のエージェントを利用したグラフ作成ソフトウエアです。専用のエージェントを利用するため、SNMPを利用した場合に比べて動作が軽く、また初期状態で一般的なグラフ設定を自動で生成する機能を備えているため、導入も非常に容易なのが特徴です。

 最後に紹介するのはMonit(http://mmonit.com/monit/)です。Monitはプロセスやポートの死活監視を行うソフトウエアで、異常を検知した場合には、メール通知やスクリプト実行が可能です。簡易的なWebインターフェースも用意されており、サービスの稼働確認を行うことが可能です。

ZABBIX-JP
システムインテグレーション、ネットワーク運用管理を経験後、現在はミラクル・リナックスに勤務。顧客の監視システム構築の際にZABBIXを知り、仕事の傍らZABBIX-JP Webサイトの作成、管理を行っている。http://www.zabbix.jp

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