Gaucheで超高生産性Webアプリ!

2008年6月20日(金)
吉田 裕美

ドライバのインストール

 さて、前回までで、Gaucheによる簡単なプログラミングについて解説してきました。今回から2回にわたって、GaucheによるWebアプリケーションの作成について解説していきます。

 はじめに、前回インストールしたSQLite3用データベースドライバですが、第3回専用のドライバとなっております。今回の記事用に修正を加えた最新ドライバを作成しましたので、再インストールしてください(ダウンロードファイル7441.zip/32.4 KB)。インストール手順は前回と同じとなります。また、今回のソースコードもダウンロードが可能です(7442.zip/816 B)。

 今回は、生産性を上げるためのテンプレートを紹介し、テンプレートで使われている関数とマクロについて解説していきます。

テンプレートエンジン

 さて、前回のWebアプリケーションでは、HTMLをプログラムの中で組み立てていましたが、このやり方では見た目の変更も大変ですし、プログラムも理解しづらく、生産性が低くなります。Javaで作る場合はデータベースアクセスなのどのロジック部分はJavaでServlet内に書き、表示部分はJSPに書くことで生産性を上げることができます。今回は、このJSPに相当するようなテンプレートエンジンを作り、前回のWebアプリケーションを書き換えていきます。

 図1は今回作るテンプレートエンジン用に書かれたテンプレートです。このテンプレートでは、HTMLはそのまま記述しますが、の中に任意のGaucheのコードが書けます。または?のS式を実行し、その結果をHTMLに取り込みます。例えば n: は、n:1、n:2、n:3に展開されます。

 次に、テンプレートエンジンを使ったWebアプリケーションのrender関数について解説していきましょう。

CADのベンチャー企業を経て、独立し有限会社EY-Officeを設立。Java、Ruby、PerlなどでWebアプリを中心に開発を行ってきたが、現在は、教育に注力し「問題解決型の教育」に奮闘中。「Gauche-Trac(http://www.ey-office.com/gauche)」に今回の記事のサポートページを作りましたのでご活用下さい。HP:http://www.ey-office.com。Blog:http://d.hatena.ne.jp/yuum3

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