徹底比較!商用の監視ソフトウエア
各ソフトウエアの特徴を比較
オープンソースソフトウエアの製品と同様、商用の監視ソフトウエアも専用エージェント型とエージェントレス型に分けることができます。大手ベンダー製品は専用エージェント型のソフトウエアとエージェントレス型のソフトウエアが別の製品になっており、両方を含めて1つのソフトウエア群となっています。そのため要件にあわせて片方だけ利用することも、両方をあわせて利用することも可能です。
専業ベンダーの製品のうちSenju、Net-ADMは両方の機能を有しています。NetCrunchはエージェントレスですが、SNMPエージェントを使用することによりリソース監視も行うことが可能です。HDE Centerはエージェントを用いた監視とエージェントレス監視の両方を行うことができますが、SNMPエージェントを用いた監視を行うことができません。
専用エージェント型とエージェントレス型の対応について、図2-1にまとめました。
また、商用のソフトウエアはすべて死活監視とリソース監視を行えることから、すべて統合型であるといえます。ソフトウエアの分類を図2-2にまとめます。
主な機能の比較
オープンソースの監視ソフトウエアと同様に、主な機能の比較を行います。
大手ベンダーのソフトウエアは監視サーバー、監視エージェントともに対応OSは豊富であるといえます。専業ベンダーでは、Senjuが大手ベンダーと同程度の対応になっており、そのほかのソフトウエアは監視サーバー側の対応OSが少なくなっています。
また、オープンソースの監視ソフトウエアと比較して、商用製品は管理インターフェースが専用クライアントであることが多いことが特徴といえます。専用クライアント型の場合、インタラクティブな画面を用いて複雑な設定や操作行うことが可能です。
ただし、情報の閲覧や操作のために専用クライアントがインストールされたPCが必要になるため、リモートや外出時の緊急対応などが行いにくくなります。Web型の場合、対応しているブラウザさえあればどこからでもアクセスすることが可能ですが、あまりインタラクティブな操作性を期待することができません。それぞれに利点と欠点があるため、システムの要件にあわせて選定するのが良いでしょう。
主な機能の比較結果を図2-3にまとめます。