SIGMABLADE導入のポイントとは?

2008年5月30日(金)
シンクイット編集部

柔軟な構成が可能なSIGMABLADEのCPUブレード群

 ブレードサーバを導入するにあたり、もっとも大きな効果が得られるのがスペースの問題だ。例えば省スペースという点ではラック型のサーバが利用されているケースが多い。1Uのサーバ製品も存在するが、現在のビジネスの状況を考えた場合、大量のデータを扱えるストレージを備えた2Uが一般的だといえるだろう。

 2Uのラック型サーバに対してSIGMABLADEの場合はCPUブレード1枚あたり、同等の構成で約1/2の省スペース化を実現している。ブレードサーバの場合、設置するためのシャーシが必要となるため単純に比較することはできないが、これまで2U×10台で構成されていたシステムであれば、12Uで同等の環境を構築することができる。

 ラック型サーバの場合はモニタやキーボード、ネットワークケーブルなどの敷設スペースも必要だが、ブレードサーバの場合は外部ケーブルが少なく、敷設に伴う人的作業も大幅に軽減できる。またケーブル接続のミスによるトラブルも未然に防ぐことが可能だ。

 またラック型サーバは省スペース化を行うために、CPUなどの冷却のためのファンが小型で高周波による騒音の問題が幅広く知られている。オフィスの一角に設置したとすれば、騒音による健康被害も指摘されているほどだ。

 しかしSIGMABLADEでは、静音電源を用いた100Vの電源ユニットを利用することで約20%の静音化を施しており、オフィス内での利用についても問題なく対応することができる。

 また一方で物理的なセキュリティの問題もある。タワー型サーバでは本体そのものを、ラック型サーバではストレージユニットが盗難にあい、顧客情報が流出するという可能性がある。SIGMABLADEのコンパクトブレードの専用ラックでは、ドアを設けることで盗難防止にも配慮している。

VMWare活用の幅を広げる「VMWare ESX i」

 最近では、従来のシステムをそのまま新ハードウェアに移行したり、プリプロダクション環境として利用するために仮想化OSとサーバシステムの組み合わせが広く利用されている。特にこの分野ではVMwareが活用されており、既存環境を柔軟に移行できるものとして注目が集まっている。

 旧来のシステムはSIGMABLADEとVMwareによる仮想環境上に移行し、新しいシステムはそのまま各ブレード上で構築するといった柔軟な構成も可能だ。「1つのシステム=1枚のブレード」という構成にとらわれることなく運用できるため、システムリソースにあわせた運用はもちろん、計画的なシステム増強も行うことが可能だ。

 またVMwareを活用するとともにブレードを冗長構成にすることで、システムの継続性を高め、きわめてミッションクリティカルな用途に向けたシステムも構築できる。

 さらにSIGMABLADEには「※正式名を入れてください」というVMware ESX iを組み込んだ、仮想環境に特化したブレード製品も用意されている。最大48GBのメインメモリを搭載することで、複数の仮想サーバ環境を構築・運用することができる。

 なお「※正式名を入れてください」上にはストレージが用意されていないため、別途SANブートによるストレージを用意する必要がある。

著者
シンクイット編集部

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