モバイルツールで1台のPCから解放される
プレゼンテーションツールとしてiPhoneを活用
筆者は、クリエイティブの仕事に携わっている人は全員、iPhoneを持つべきだ!と勝手に思っています。なぜなら、iPhoneが優秀なプレゼンテーションツールとして機能してくれるからです。
方法は簡単です。PCからiPhotoに新しく「アルバム」を作成して、そこにポートフォリオとなる画像を読み込んでおきます。あとは、iTunesでiPhoneへの同期を設定するだけです。つまり、iPhoneにデフォルトでインストールされている「写真」アプリケーションを、ポートフォリオとして使ってしまおうという魂胆です。
iPhoneは画像閲覧ツールとして極めて優れていると言えます。「写真」アプリケーションで表示した画像は、大きいディスプレーに全画面表示され、直感的な操作で次の画像に遷移させたり、ズームイン/ズームアウトさせることができます。次の画像が見たければ、表示されている画像を指で横に投げ(フリック)、画像の細部を見たければ、2本の指で押し広げるようにします(ピンチオープン)。iPhoneの革新的で優れたタッチパネルインターフェースを、もっともシンプルに体現されているのが、「写真」アプリケーションだと言えます。
その「写真」アプリケーションで、ポートフォリオの一枚目の画像を開いたら、あとは相手にiPhoneごと渡してしまえばよいのです。相手を選ばず、簡単に、美しく、作品を見てもらうことができるでしょう。
実用的になったコンパクトプロジェクター「MPro110」
そしてもし、もう1人の予期せぬプレゼンテーション対象が登場し、複数人を相手にしなければいけなくなった時、もう一方のポケットからコンパクトプロジェクターを取り出しましょう。ピンチをチャンスに変えることができます。そのコンパクトプロジェクターとiPhoneを映像端子でつなげば、画像などをすぐさま映し出すことができるのです。ここまでくると、そのガジェッターぶりの方に感動されることうけあいですが、有効なコミュニケーションツールであることには間違いありません。
コンパクトプロジェクターも2008年に注目を集めたガジェットのひとつとして挙げられますが、筆者が所有している3MのMPro110(http://www.mmm.co.jp/vsd/micro_projector/mpro110.html)は充分に実用レベルに達しています。
まず、手のひらに収まるサイズであることで、携帯する敷居が大変低く、少し厚めの携帯電話くらいのイメージです。何かの時のために常時持ち歩くことがストレスになるようでは、コンパクトプロジェクターの存在意義は半減します。もう一点は投影機能です。これが想像以上に良く、A3ほどのサイズを白い壁に投影するくらいであれば、室内の照明を消さなくても問題なく見ることができます。
プレゼンテーションの機会は、急に訪れるものです。常に名刺を持ち歩くように、iPhoneをポートフォリオとして、コンパクトプロジェクターをプレゼンテーションツールとして持つというのはどうでしょうか。