XMLデータを自由に活用しよう

2008年6月11日(水)
高橋 義博

XMLファイルの要素の属性を指定してみよう

 前のページの場所を指定する方法を踏まえて、属性を指定する方法を説明いたします。まず、すべての子ノードの中から、最初のノードの属性値を指定します。

 サンプルFlaファイルの18行目の内容を「trace(photo_xml.firstChild.firstChild.attributes.url);」と修正して、「Ctrl」+「Enter」から「出力パネル」を表示させますと、図3の「photo_xml.firstChild.firstChild.attributes.urlの指定範囲」の内容が表示されます。指定先を「attributes.url」とすることで、属性(attributes)urlの属性値を指定することができます。

 次に、すべての子ノードの中から、2番目のノードの属性値を指定します。同様に「trace(photo_xml.firstChild.childNodes[1].attributes.url);」と修正して、「Ctrl」+「Enter」から「出力パネル」を表示させますと、図3の「photo_xml.firstChild.childNodes[1].attributes.urlの指定範囲」の内容が表示されます。

 「childNodes」は、配列としてデータが格納されますので、配列の場所を指定してから、「attributes.url」を指定することにより、任意のノードの属性値を指定することができます。

XMLファイルの要素の内容を指定してみよう

 要素の属性値を指定する方法に引き続き、要素の内容を指定する方法を説明いたします。

 まず、すべての子ノードの中から、最初のノードの内容を指定します。サンプルFlaファイルの18行目の内容を「trace(photo_xml.firstChild.firstChild.firstChild.nodeValue);」と修正して、「Ctrl」+「Enter」から「出力パネル」を表示させますと、図3の「photo_xml.firstChild.firstChild.firstChild.nodeValueの指定範囲」の内容が表示されます。

 指定先を「nodeValue」とすることで、要素に囲まれた内容を指定することができます。要素内は、1段階層が下の子ノードとして扱われるため、「firstChild.nodeValue」と指定しています。

 次に、すべての子ノードの中から、2番目のノードの内容を指定します。同様に「trace(photo_xml.firstChild.childNodes[1].firstChild.nodeValue);」と修正して、「Ctrl」+「Enter」から「出力パネル」を表示させますと、図3の「photo_xml.firstChild.childNodes[1].firstChild.nodeValueの指定範囲」の内容が表示されます。

 「childNodes」は、配列としてデータが格納されますので、配列の場所を指定してから、「attributes.url」を指定することにより、任意のノードの内容を指定することができます。

 以上が、FlashコンテンツでXMLファイルを読み込み、データの場所を指定する基本操作になりますが、いかがだったでしょうか。見慣れない用語がたくさん並んでいますので、最初は分かり難いかもしれませんが、記述自体は単純な内容ですので、サンプルを参考にしながら内容を確認してみてください。

 次回は今回の内容をもとに「写真スライドショー」を作成していきます。お楽しみに!

制御機器メーカーでソフト開発やWebマスターの業務を経て、2007年からフリーランスとして、Webサイト制作、Flashコンテンツ制作を行っている。また、WebスクールでWebデザイン、Flash制作の講師などを担当し、経験を生かして幅広い指導を行っている。

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