基本をしっかり学ぼう!

2009年3月12日(木)
須田 超一

if文

 プログラムをある条件によって分岐させたい時があります。Aという条件が正しい場合(true)は処理A、Aという条件が正しくない場合(false)は、処理Bになるような分岐がある場合です(図2-1)。

 そのような場合は、if文を使って以下のように書きます。

if (条件A) {
  処理A
} else {
  処理B
}

 例えば、$seiという変数の値で男性か女性かを判別したい場合は、次のように書きます。

$sei = 1;

if ($sei == 1) {
  echo "男性です";
} else {
  echo "女性です";
}

 $seiの値が1の場合は男性、$seiの値が1でない場合は女性と表示させたい場合は、条件式の所に、「$sei == 1」と書きます。ここで、「==」イコールが2つ付いているのですが、これは比較演算子と呼ばれるものです。前述のfor文でも出てきた「$khttp://jp.php.net/manual/ja/language.operators.comparison.php)に詳しく書いてありますので参考にしてください。

 if文は、elseifを使うと条件を複数に分岐させることができるようになります。

 例えば、条件Aが成り立つ場合は処理A、そうでない場合は条件Bを評価して、条件Bが成り立つ場合は処理B、さらに条件Bが成り立たない場合は条件Cを評価して、条件Cが成り立つ場合は処理C、そうでない場合は処理Dにプログラムを分岐させたい場合は、以下のように書きます。

if (条件A) {
  処理A
} elseif(条件B) {
  処理B
} elseif(条件C) {
  処理C
} else {
  処理D
}

switch文

 if~elseifを使うと、分岐を複数にすることができますが、switch case文を使っても同じような処理を記述することができます。

 分岐したい処理が複数ある場合は、switch case文を使った方が見通しの良いプログラムになります。

 例えば、$fruitsの値によって、出力する文字を変更したい場合は、図2-2のようになります。図2-2では、評価したい変数を「switch($fruits)」と記述しています。そして、caseの所に値を入れて、処理させたいプログラムを各caseの所に記述します。

 注意しないといけないのは、各case文の終わりに、「break」を入れておくことです。「break」を入れないと、処理がとまらないで、次のcase文も実行されてしまいます。図2-2では、$fruitsの値を1にセットしていますので、リンゴという文字が表示されます。

 switch文には、defaultという特殊な処理が入っています。これはほかのcase文に該当しない場合に、実行する処理です。図2-2の例では、「$fruits=4」に変更すると、「default」の処理が実行されます。

 switch文の詳しい説明は、php.net(http://jp.php.net/manual/ja/control-structures.switch.php)を参考にしてください。

株式会社ITコア R&Dグループリーダー/有限会社グローバルイーネットワーク 代表取締役

有限会社グローバルイーネットワーク代表取締役。ITコアでは、クラウドサービスやオープンソースの研究開発に従事。株式会社東芝で半導体メモリの開発やシステム開発を経験後、南カリフォルニア大学やボンド大学のビジネススクールで経営学を学びMBA取得。
ITと経営戦略を武器にして、多方面で事業活動を展開中。 2011年は、バルーンアート事業を立ち上げます。デジタルハリウッド講師(PHP/Ajax)。 アメブロはこちら

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