アーカイブのカスタマイズ

2009年3月16日(月)
NORI(伊藤のりゆき)

ファイル名を投稿日時にカスタマイズ

 前のページで少し解説したアーカイブマッピングを使って、アーカイブの種類やパス(ファイル名)を指定します。

 MTのデフォルトでは、保存フォルダは年/月となっています。デフォルトのファイル名は、ブログ記事のベース名()を使っています。タイトルが半角英数の場合は、タイトルにちなんだ名前が自動でつきますが、日本語などのダブルバイトでは、たいていが「post-○.html」(○は数字)のような、内容とはまったく関係ない名前になってしまいます。

 そこで、次のように、ブログ記事のファイル名を日時を基準にしたものにしてみましょう。

年/月/日-時分.html

 例えば、2009年12月08日、午前1時38分に作成したブログ記事のファイル名であれば「2009/12/08-0138.html」となるようにします。

 「テンプレートの設定」にあるパスで出力ファイル名のフォーマットを指定します。アーカイブテンプレート「ブログ記事」にある「テンプレート設定」を開きます。アーカイブマッピングでは、いくつか出力フォルダやファイル名のフォーマットが選択できますが「カスタム」を選択すれば自由にファイル名を設定できます(図2-1)。

 そのフォーマットの指定については「アーカイブマッピングで利用するアーカイブファイル名の定義」(http://www.movabletype.jp/documentation/appendices/archive-file-path-specifiers.html)にありますが、それ以外に通常のMTタグも使えます。

 今回は欲しいパターンが無いので、一番下の「カスタム」を選択し、次のようにMTタグを使用して書き直します。

%y/%m/.html

 %yなどは、アーカイブファイル名で使用できる省略形です。%yは4けたの年、%mは2けたの月を表しています。これを先ほどのタグのformatモディファイアで記述し直すと、次のようにできます。

.html

 formatモディファイアでは、format用に定義されていない「/(スラッシュ)」や「-(ハイフン)」などの文字はそのまま出力されるため、「/」はフォルダの区切りとして認識され、該当フォルダが無い場合は新規作成されます。

 「保存」してから「すべてを再構築」します。ファイル名を変更した時は、このアーカイブの「保存と再構築」だけでは不十分なので注意しましょう。

前の記事・次の記事へのリンク

 次は「ブログ記事」の本文の前後に、「前の記事」や「次の記事」というリンクをつけてみましょう。

 デフォルトで真ん中の列に表示される「ひとつ前のブログ記事は~です。」「次のブログ記事は~です。」は、目立たないため見過ごしがちです(図2-2)。そこで、これと同じようなリンクを本文の下に追加します。

 実際にMTタグを使用して「前のブログへのリンク」を紹介しましょう。

 の中ではというそれぞれ1つ前・1つ後のブログ記事を参照しています(図2-3)。その中で使用するは、1つ前・1つ後のブログのURLを返します。


 


 ただし、これでは単にURLを文字として出力するだけですので、htmlリンクになるようにします。


 前のブログ


 さらに「前のブログ」というリンクテキストも、実際のブログのタイトルにしたいのでに変更します。


 


 同様にというブロックタグも使用すれば、次のブログ記事のタイトルを取得できます。そこでに置き換えます。


 


 MT4.1以降では、さらに高度な条件判断をするMTタグ「」が使えます。これは、「タイトルが10文字以上の長文であれば、10文字目以降は「...」と省略し出力」という場合などに使用する条件判断タグです。

 次のページでは、条件判断を行うを使ってみましょう。

著者
NORI(伊藤のりゆき)
有限会社トゴル・カンパニー(http://togoru.net/)代表、ロクナナワークショップ講師(http://67.org/ws/instructor/nori.html)。ロクナナワークショップでは「NORIのFlashユーザーのためのMovable Type講座(http://67.org/ws/workshop/detail/060mt.html)」など、主にFlash+αを担当。

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