pgpool-IIのインストール方法
pgpool-IIをインストールするには
執筆時点(2008年6月20日)でのpgpool-IIの最新版は2.1 beta2で、現在バージョン2.1のリリースに向けてベータテスト中です。今回はcvsを使って最新のソースツリーからインストールします。
pgpool-IIをビルドするには、PostgreSQLのクライアントライブラリとヘッダファイルが必要です。通常はそれぞれ、/usr/local/pgsql/libと/usr/local/pgsql/includeにインストールされています。rpmを使ってPostgreSQLをインストールした場合は、postgresql-develパッケージをインストールする必要があります。
また、GNU makeやgccのほかにbisonが必要です。
pgpool-IIのインストール手順
ここから、pgpool-IIのインストール手順を具体的に説明していきます。
1. cvsでpgpool-IIのソースコードをチェックアウトします(図2のリスト1)。
2. pgpool-IIディレクトリに移動し、configureとmakeを実行します(図2のリスト2)。
これで、/usr/local/binにpgpool-IIのプログラムが、/usr/local/etcに設定ファイルのサンプルがインストールされます。
3. pgpool.confを設定します。
/usr/local/etc/pgpool.conf.sampleファイルを/usr/local/etc/pgpool.confにコピーします。設定内容の詳細については第2回以降で解説します。
4. pcp.confを設定します。
pgpool-IIの動作の制御やステータスの取得を行う「pcp_」から始まる複数のコマンドが同梱(どうこん)されています。このpcpコマンドを使うためのユーザー名とパスワードを/usr/local/etc/pcp.confファイルに設定します。なお、後述のpgpoolAdminにログインするユーザー名とパスワードもここで設定したものとなります。
最初にpg_md5コマンドでパスワードをmd5化した文字列を取得します。
$ pg_md5 -p
password:(パスワードを入力)
0078d2260839cffc0123456789abcdef
pcp.confファイルに「ユーザー名:パスワードのmd5」という書式で保存します。
pcpuser:0078d2260839cffc0123456789abcdef
続いて、pgpoolAdminのインストールについて説明します。