|
前のページ 1 2
|
— 日本においても、製造業以外のシステムで使われているのでしょうか
Dynes氏:Artixが提供するソリューションは、お客様の様々な問題を解決するためのものです。業種や業務が異なっていても、問題点の根本は同じであるはずです。
企業の成長のために様々なシステムを投入して環境自体が複雑になってしまったものを統合したいといったお客様に対して、どのような業種であってもArtixを利用することにより、問題を解決することができると思います。
— 4月8日に発表されたArtix 4.0の特徴について教えてください
Dynes氏:Artixとは、IONAが提供するWebサービス統合製品です。そのため、プラットフォームに依存しない標準に準拠したインフラを提供する製品であり、Java/C/C++/メインフレームのWebサービスを構築します。
また、Artixはアプリケーション統合の複雑な課題を解決するIONAの実績あるエンタープライズプラットフォームと共に、企業の期待に応えるWebサービスを実現するものなのです。Artix 4.0では注目すべいくつもの大きな機能を追加しています。
まず「サービス・オーケストレーション」で、これによって多くのサービスに対応したシステムを作ることができます。Artixの持つフレームワークによって、BPELベースのプロセスフローを作成してSOA環境の中へオーケストレーションのフローを追加することができます。
次に「高信頼性メッセージング」ですが、新しくWS-RMや標準メッセージングAPIのJMSをサポートしました。これによりSOAP over HTTPメッセージを利用した標準ベースの高信頼性メッセージングを実現します。例えば米国の銀行では、メッセージングを充実させていくことでコストダウンをはかっていくように取り組んでいます。
このほかにも新しい「データサービス」機能を追加しました。これは非常にユニークな機能で、エンドポイントからシステム統合を実現するものです。データサービスやデータベースをSOAの環境に移行させることにより、機種混合の環境下における広範囲なプラットフォームをサポートできるようになります。これによりエンタープライズデータへのアクセスやインテグレーションを相互に交換していくことをエンドポイントから柔軟にできるようになります。
またArtix 4.0でz/OS環境をサポートしはじめたことによって、より簡単にメインフレームの資産をSOAに組み込むことが推進できるようになります。
— Artixを導入することにより、どのようなメリットが得られるのでしょうか
Dynes氏:ArtixはEclipseがベースになっていて、コードを使うことなく新しいアプリケーションのコードを作成することができます。JavaをはじめC++、C#、J2EE、COBOL、PL/1といった数多くの言語やプラットフォームをサポートしています。これにおいて企業では、生産性の向上や再利用といったメリットを得ることができます。
例をあげるとボーイング社やクレディスイス社といった企業では、予算の8割を使って今後の統合の問題を解決していこうと考えているというガートナー社のリサーチデータがあります。こういった企業はCORBA、J2EE、メインフレームの技術が投入されています。
このように私たちは複雑なSOAのプロジェクトに対しても、Artixが最も先進的な製品であり、お客様の問題を解決する最適なプロダクトであると考えています。リファレンスやデプロイといった面など、他社に比べて大変多い事例を持っていることからもいえると思います。
— 最後に日本のユーザへのメッセージをお願いします
Dynes氏:この先1年、IONAはいろいろなストラテジーをアナウンスしていくと思います、SOAに興味のある方はぜひIONAから目を離さないでください。
|
|
IONA Technologies,Plc Product Manager Ciaran Dynes(キアラン・ダイネス)
トリニティカレッジ・ダブリン大学卒業、1998年にIONA Technologiesに入社。CORBA/Webサービス/J2EEの技術に精通し、Artix/Artix Connect/Artix J2EE Connector/Artix for Z/OSなど、Aritx製品群のプロダクトマネージャーとして指揮をとる。また最近では、北京にR&Iセンターを立ち上げた。
|
|
|
|