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| ユーザにとってのメリット | ||||||||||
それではソフトウェアを利用するユーザには、どのようなメリットがもたらされるのでしょうか。 | ||||||||||
| 商用レベルの機能を低価格で入手 | ||||||||||
これまで述べたように、コマーシャルオープンソースはオープンソースによる開発手法を取り入れているため、ソフトウェアベンダ側のコストが低減され、結果的にユーザは高機能・高品質のソフトウェアを安価に入手することができます。 図3は主要CRM製品の入手コストを比較したものですが、コマーシャルオープンソースのSugarCRM(Sugar Professional)が非常に安価であることが一目でわかると思います。 ![]() 図3:主要CRM製品にかかる費用(100ユーザ、3年間累積コスト) 出典:「CRM Total Cost of Ownership」SugarCRM社 | ||||||||||
| 保守コストの低下 | ||||||||||
コマーシャルオープンソースが一般のオープンソースと最も異なる点は、ソフトウェアベンダによる専門の保守サービスが提供されていることです。 一般的なオープンソースの場合、責任をもって当該ソフトウェアの保守サービスを提供する企業がありません。したがってユーザは自らコミュニティに参加して不具合の解決方法を調べたり、機能拡張をダウンロードして検証したりする必要があります。 また要望事項は自ら提案してコミュニティに受け入れてもらわなければなりません。ERPやCRMなどのような業務に用いられるソフトウェアの場合は、機能拡張が多岐に渡り非常に複雑でソースコードの量も膨大です。 それをユーザ自身が直接コミュニティとやり取りしながら、ソースコードを保守することは非常に難易度が高く、負担するコスト(主に人件費)も高騰するでしょう。 コマーシャルオープンソースではこの部分をソフトウェアベンダがサポートするのです。ではユーザが負担する総コストはどのようになるのでしょうか。 図4はソフトウェアの提供スタイルによって、どこにコストがかかるかを示しています。青い丸がコストの大きさをあらわしており、ユーザは青い丸の総和のコストを負担することになります。 ![]() 図4:ソフトウェアのコストの内訳 コマーシャルオープンソースでは、ソフトウェアの保守サービスをライセンス費用に含め、専任のエンジニアがテクニカルサポートを提供し、ソースコードの機能拡張や不具合をトラッキングしています。そしてコミュニティが大きくなるとソフトベンダの保守コストが下がるため、結果的にユーザが負担する保守コストも低減します。 | ||||||||||
| 企業ユーザのためのコマーシャルオープンソース | ||||||||||
オープンソースソフトウェアの台頭によって、ユーザと開発者が直結してソフトウェアを開発するスタイルが現実のものとなってきています。多くの場合、それらはsourceforge.netなどのインターネット上の仮想コミュニティにおいて、ボランティアの開発者が集まって自発的に行われています。 しかし業務に用いるソフトウェアの場合は、高次元の業務要件を満たす機能の開発や保守サービス、ドキュメント提供や研修実施など、様々な付加価値が追加で必要となるため、ボランティアに依存するコミュニティだけでは十分に企業ユーザの期待に応えられないという課題がありました。 この課題をコマーシャルオープンソースというモデルによって解消するのです。コマーシャルオープンソースは、企業向けのソフトウェアベンダがこれまで提供してきた各種サービスと同じレベルのサービスを維持しながら、一方でオープンソースという開発手法を採用することで、全体的なコストを大幅に低減する次世代のアプリケーション提供スタイルといえます。 コマーシャルオープンソースは、オープンソースの波が業務アプリケーションのレイヤまで到達してきたことによって必要となった「新しい時代のアプリケーション開発モデル」といえるでしょう。 | ||||||||||
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