TOPプロジェクト管理> Process ModelerおよびPAMの利用例
BPMS実践講座
ビジネスプロセスの可視化を実践するBPMS

第4回:Process Modelerの基本を押さえる

著者:日本プロセス  須山浩克、磯谷奈津子   2007/2/13
前のページ  1  2  3   4  次のページ
Process ModelerおよびPAMの利用例

   それでは次に、PAMはどのようなシーンで必要とされるのかについて、Process ModelerおよびPAMサーバを使った運用例を交えながら説明します。

   現在の企業活動に求められる「スピード経営」や「内部統制(企業活動の可視化)」に対して、どのように取り組んでいけば良いか、困られている方が多いようです(図8)。
業務効率を上げるための情報整理
図8:業務効率を上げるための情報整理
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   そのための対処方法ですが、スピードをあげる1つの解決策は業務の流れを速くすることです。しかし急激な変化は現場の混乱を招きます。まずは、現状のままの業務を分析していくことからはじめましょう。

業務プロセスの成長(PDCAの実践)
図9:業務プロセスの成長(PDCAの実践)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


業務分析を行うに当って

   分析を行うためには、人(作成者)とツールが必要になります。

   ツールは、Savvion Process ModelerおよびPAMサーバを使います。作成者は、以下の構成メンバーであることが理想です。

  • 業務とシステムの両方を把握できるまとめ役
  • モデリング対象となっている実業務の責任者、もしくはその業務全体を知っていて改善の思いのある人
  • IT技術者(情報システム部門担当者

表5:構成メンバー


実際の作成(活動)方法

   実際にどのような手順で進めていけばよいのか、下記に順を追って説明します。

  • まとめ役のリードで、実務者が中心になりProcess Modelerで業務プロセス図を作成していきます。

  • システムとの連携部分については、IT技術者とディスカッションを行います。

  • 現場に戻った実務者は、報告および不明点を明らかにするためのミーティングを開きます。

  • 上記1〜3を数度(3〜4回)繰り返し、業務プロセス図を完成させます。

  • 構成メンバーは、完成した業務プロセス図を元にして、業務上のリスクやボトルネックの調査・分析を行います。

  • 5の結果報告に従い、改善策を検討および実施します。

   上記活動内容をPAMサーバに保管しておくことで、いつでも内容を確認することができます。また改善策の実施効果を計る場合には、改善策実施後のシミュレーションパターンを作成することで確認することができます。

   業務プロセスは一度改善すれば良いというものではありません。業務の変更や拡張に対して迅速に対応するためには、業務プロセスにもPDCAを適用する必要があるため、これらを電子化した状態で一元管理できるPAMサーバはとても強力なツールとなることでしょう。

前のページ  1  2  3   4  次のページ


日本プロセス株式会社 新規事業部 サヴィオ ビジネスユニット 須山 浩克
著者プロフィール
日本プロセス株式会社  新規事業部
サヴィオン  ビジネスユニット
須山 浩克

2001年からSavvion BusinessManagerの企画・販売活動に携わり、2005年から販売したモデリングツール(Savvion ProcessModeler)によるシステム開発の提案活動に従事。


日本プロセス株式会社 新規事業部 サヴィオ ビジネスユニット 磯谷 奈津子
著者プロフィール
日本プロセス株式会社  新規事業部
サヴィオン  ビジネスユニット
磯谷 奈津子

2002年よりサヴィオン事業に参加。現在は営業アシスタントとしてProcessModelerを担当。


INDEX
第4回:Process Modelerの基本を押さえる
  はじめに
  プロセス図の保存の仕方
Process ModelerおよびPAMの利用例
  まとめ