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仮想化技術 完全攻略ガイド
Virtual Server 2005 R2で次期Windows Server環境を試す

第7回:Active Directory環境の準備
著者:慶應義塾大学環境情報学部(SFC)学部生  小野 雄太郎
2006/11/22
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ドメインユーザーの登録

   Active Directory環境が整ったので、ここで一般ユーザーのアカウントを登録してみます。この作業はLonghorn Serverでもあまり変わりません。

   管理ツールから「Active Directoryユーザとコンピュータ」コンソールを起動し、Userコンテナを右クリックして「新規作成」-「ユーザ」を選ぶと、ユーザーの追加ウィザードが起動して、Windows Server 2003などと同じようにドメインユーザーを追加できます。

ファイルサーバー

   最後にファイルサーバーとしてフォルダの共有を設定します。

   スタートメニューからエクスプローラを開き、新しいフォルダを作成します。作成したフォルダを右クリックして「共有」を選ぶと、作成する共有フォルダにアクセスできるユーザーを指定できるダイアログが表示されます。アクセス権を設定して共有ボタンをクリックすると、ファイルサーバーに共有フォルダを作成することができます(図37)。

共有フォルダを作成
図37:共有フォルダを作成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


DNSの設定:仮想DHCPサーバー

   ファイルサーバーとしてVirtual Serverでほかのマシンからアクセスできるようにするには、DNSサーバーを正しく設定する必要があります。ここまで作成してきたドメインコントローラは手動で設定しましたが、Virtual Serverが提供する仮想DHCPサーバーを利用する場合はWeb管理コンソールから仮想DHCPサーバーにDNSサーバーのアドレスを設定します。

   仮想DHCPサーバーにDNSサーバーのアドレスを設定するには、設定を変更するバーチャルネットワークを選び、プロパティとしてDHCPサーバーの設定を変更します。DHCPサーバーのプロパティで、DNSサーバーアドレスをカンマ区切りで「10.237.0.10,10.237.0.11」と指定します(図38、図39)。

仮想DHCPサーバーの設定を変更
図38:仮想DHCPサーバーの設定を変更
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

DNSサーバーのアドレスを追加
図39:DNSサーバーのアドレスを追加
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   これで仮想DHCPサーバーからアドレスを受け取った仮想マシンが、さきほど構築したドメインコントローラのDNSサーバーへアクセスできるようになりました。

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慶應義塾大学環境情報学部(SFC)学部生 小野 雄太郎
著者プロフィール
慶應義塾大学環境情報学部(SFC)学部生   小野 雄太郎
Microsoft MVP for Windows Server - Networking, Jan 2004 - Jan 2007.
1982年生まれ。エンタープライズネットワークやIPv6といったネットワーク技術のほか、Windows Server Systemの設計や運用などを独学で習得。幅広い分野をひとりでカバーする。MCSEをはじめCCDA/CCNAといったベンダー資格も多数保有する。2004年より慶應義塾大学に在籍中。


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