— 「Express5800/セレクションパック」のターゲットユーザーのボリュームゾーンは、どのあたりと考えていますか。
河野氏:NECでは、特別に絞り込んでいるわけではありませんが、中心は中小規模の企業だと考えています。従来から提供していたサービスでは、導入コストが高いとの判断で、ご利用いただけなかったお客様にも選択の幅を拡げることにより、ご利用いただきたいと考えています。
こうしたお客様は、ハードウェアとOSを別途購入し、ご自分でインストールおよび各種設定を行われていると思うのですが、OSインストール後もデバイスドライバのインストールを別途行わなくてはならないなどの手間がかかることが少なくありません。ありそうな話としては、「サーバで使用している機器のデバイスドライバがOSに含まれるものより新しいバージョンのものが必要である場合、誰がその対応を行うのか」といった問題が発生する可能性があります。
しかし、セレクションパックであれば、OSおよび基本的なサーバソフトウェアをインストールした状態でご提供いたしますので、こうした問題が発生することはなく、お客様自身も無用な労力をかけることがなくなります。また、弊社では高温や振動の高負荷ランニング検査を行っておりますので、導入時および導入直後のトラブルによる負担がありません。また、iDCやxSP事業者の方は、自社で運用ノウハウを持っており、運用サポートは不要であるということもあると思います。こうしたお客様にもおすすめしたいパッケージです。
対象となる製品はNEC Express5800/100シリーズが対象となります。2Wayタワーサーバおよび1Way/2Wayラックサーバの製品群です。
— 「Express5800/セレクションパック」では、導入後のサポートをあとから追加するということはできないのですか。
河野氏:可能です。Red Hat Enterprise Linux ES4の3年分のサブスクリプションがついておりますので、導入後もアップデートモジュールやセキュリティに関する情報提供は行われます。ここまでがパッケージに含まれるサポートになります。そのほか、 導入後の障害対応や運用に関する問い合わせについてはオプションとして提供いたします。
したがって、導入時には「Express5800/セレクションパック」をご選択いただき、導入後に「やはり障害対応等のサポートも追加したい」といったご要望にお応えすることもできます。参考までにこのオプションは3インシデントで15万円となっています。
— 今回提供のサービスから外れますが、御社のサポートサービスの特長についても教えてください。
河野氏:NECでは、24時間365日のサポートや必要であればダンプからの調査などエンタープライズシステムにまで対応できます。これらは必要なものだけを選択してもらう方法で提供しているメーカーはありますが、セットモデルとして提供しているのは弊社だけだと思います。その点、弊社ではパッケージとして提供していることから料金が明確でサービスの選択をいただく上で、迷わなくて済むと思います。
内容としては、OSSミドルウェアのサポート実績が豊富だという点があげられるでしょう。2004年5月に他社に先駆けOSSミドルウェアのサポートを開始し、以後数多くの構築サービスや保守サポートを提供しています。さらに、OSSデータベースの監視やメンテナンスツール、商用を含めた異種データベース間データ連携製品も提供しています。
「Express5800/セレクションパック」は、導入コスト負担の軽減を重視するお客様向けのものですが、OSSを含めた拡張性のあるサポートサービスが提供できますので、ご活用いただければと思います。
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