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VS.Php
使って理解!PHP開発環境「VS.Php」

第1回:Visual Stuidoインターフェースを用いたPHP開発用IDE「VS.Php」

著者:アシアル  亀本 大地   2007/4/3
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基本的な使用方法

   さて、以上でセットアップが完了したので、ここでは実際に単純な「Hello, World」を表示させる例を通じて基本的な流れを実行してみましょう。

   VS.Phpでは、ファイルの管理や各種設定などをプロジェクトという単位で管理します。まずは、以下のようにしてプロジェクトを作成しましょう。
  1. メニューバー「ファイル → 新規作成 → プロジェクト」を選択
  2. 新しいプロジェクトの作成ウィザードが起動するので、左側メニュー欄から「PHP プロジェクト」を選択し、右側のボックス内で「空のプロジェクト」を選択
  3. ウィザード下部の「プロジェクト名」欄に「HelloWorld」と入力する。この際、ファイルの保存場所を変更したい場合は「場所」欄に保存したいディレクトリを指定する
  4. 右下の「OK」をクリックしてプロジェクトを作成します。

表1:プロジェクト作成の流れ

新しいプロジェクトを作成する
図4:新しいプロジェクトを作成する
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   これでHelloWorldプロジェクトが作成されるので、次のようにして新たにPHPファイルを追加してみましょう。

  1. 右側のソリューションエクスプローラでプロジェクトの「HelloWorld」をクリック
  2. メニューバーの「プロジェク → 新しい項目の追加 → ファイル」を選択
  3. 新しい項目の追加ウィザードから、「PHPソースファイル」を選択し、下部のファイル名に「hello.php」と入力し、OKを押してファイルを作成

表2:PHPファイル追加の流れ

新しい項目を追加する
図5:新しい項目を追加する
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   以上で、ファイルが新規作成され、以下のようなエディタ画面が表示されます。

表示されるエディタ画面
図6:表示されるエディタ画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   このPHPタグの中に以下のように打ち込んでみましょう。

print 'Hello, World!';

   最初に「print」と入力しようとした段階ですぐに、インテリセンス機能によって入力の候補が表示されるのがわかります。

   入力が完了したら、メニューバーの「ファイル → hello.phpの保存」を選択して、変更を保存してください。そして、以下のような手順で実行の準備を整えます。

  1. メニューバーの「プロジェクト → HelloWorldのプロパティ」を選択
  2. HelloWorldプロパティページの右欄にある「構成プロパティ → デバッグ」を選択
  3. 開始ページの欄に「hello.php」と入力し、OKをクリックする

表3:プロジェクトのデバッグ

HelloWorldプロパティページ
図7:HelloWorldプロパティページ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   これで実行の準備が整ったので、メニューバーの「デバッグ → デバッグ実行」をクリックしてください。以下のように、ブラウザが起動し、画面に「Hello, World!」と表示されます。

画面に「Hello, World!」と表示されたところ
図8:画面に「Hello, World!」と表示されたところジ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


次回は

   ここまでの解説で、VS.Phpの実行までの基本的な流れはおわかりいただけたかと思います。次回はVS.Phpに用意されている様々な機能を紹介します。

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アシアル株式会社 亀本 大地
著者プロフィール
アシアル株式会社
亀本 大地

大学院時代にはじめたテスターのバイトを機に、Webプログラミングの世界へ足を踏み入れる。当初はASP+SQL Serverを使うMS系のプログラマーだったが、アシアルへの入社を機にオープンソースを主流に扱うようになる。PHPを生業とするが興味の幅は広く、技術と聞けば設計からインフラまで、あらゆる事がこなせるようになるのが目標。


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第1回:Visual Stuidoインターフェースを用いたPHP開発用IDE「VS.Php」
  定番と呼べるIDEがなかったPHP
  VS.Phpをインストールして使ってみる
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