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OpenSolarisではじめる本格エンタープライズシステム構築 |
第1回:イニシャルコストゼロで、ここまでできるOpenSolaris
著者:サン・マイクロシステムズ 大曽根 明 2007/6/4
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OpenSolarisのパフォーマンス
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先ほど説明したように、OpenSolarisはプロジェクトであり、ディストリビューションのようなバイナリの配布形態ではありません。その性能をあらわすデータは多くありませんが、Solaris 10の例をいくつか紹介しましょう。
OMPL2001と呼ばれるOpenMPというマルチプロセスを効率的に使うためのAPIを元にしたSPECベンチマークの1つでは、Red Hat Enterprise Linux AS 4に対して同じハードウェアでピーク時におよそ10%ほどSolaris 10が優位になるという結果がでています。
また別のレポートでは、ZFSが他のファイルシステムに比べてかなり高速で、ベンチマークによっては20倍というような差が出る場合があると伝えています。
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OpenSolarisの入手方法
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OpenSolarisは日本語のポータルサイトがありますので、まずはここを参照してください。
残念ながらまだまだ日本語に訳された内容が多いとはいえない状況ですが、プロジェクトの一環として、順次情報を増やしていきます。
ソースコードの入手方法としては下記Webサイトからダウンロードするか、Webサイト内を検索してください。
バイナリに関しては同様に上記のサイトからダウンロードするか、下記のWebサイトからメディア送付依頼の申請をします。
ちなみにメディアの申請には英語での登録が必要ですが、バイナリを収録したDVDを無償で送付してくれます。
ここにあるSolaris ExpressなどにはGNUのコンパイラも入っていますが、従来からサンが提供しているSun Studioコンパイラも上記のサイトから無料で取得することができます。
今回はOpenSolarisの基本的な話で終わってしまいました。次回はOpenSolarisの具体的なインストール手順について紹介していきます。
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著者プロフィール
サン・マイクロシステムズ株式会社 大曽根 明
OpenSolaris エバンジェリスト
サンでソフトウェアの組織の中で国際化、日本語化などを主に担当している部署におりますが、サンに入る以前からUNIXを支持し、UNIXに関わる仕事に従事してきました。現在はOpenSolarisの伝道師としても活動しております。
公式ブログ http://blogs.sun.com/ako/
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