【新・言語進化論】アレで使われている言語って何?
第2回:Second Lifeの開発はオブジェクトに通ず
著者:サイバーリップル 林 竜二
公開日:2007/11/9(金)
オブジェクトを作ってみよう
先ほど「ユーザは自由にオブジェクトを作ることができる」と述べました。これは機能としてはその通りなのですが、実際にはオブジェクトを作る場所には制限があります。セカンドライフの中でオブジェクトを作ることができるのは自分の所有する土地、または「サンドボックス」と呼ばれる特別な場所に限られます。
どこにサンドボックスがあるかは、検索機能で「sandbox」と検索することでみつけることができます。オブジェクトを作成する場合、ネットワークのトラフィックやサーバの負荷によって快適度が異なるので、検索時に混雑度合を確認したほうがよいでしょう。
なおサンドボックスには自由に開放されているものと、会員制のものがあります。自由に解放されているものは、気軽にオブジェクト作成をはじめられますが、その分混雑していることが多いものです。ちなみにサンドボックスで人集めをして、その周りで商品を販売しているというSIMもあるようです。
このとき注意するべき点は、運営しているSIMのポリシーによってサンドボックスのルールが異なる点です。例えばサンドボックス上で作業をはじめて一定時間が過ぎると、自動的にオブジェクトが削除される、といったことがあります。せっかく作ったオブジェクトが削除されて、涙しないような気をつけておきましょう。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
オブジェクト作成のインターフェースは
検索でサンドボックスを見つけ、そこにテレポーテーションしてください。いよいよオブジェクト作成のスタートです。サンドボックスでマウスカーソルを地面に合わせ、右ボタンをクリックします。パイメニューから「生成」を選択するとオブジェクトを操作・編集するためのウィンドウが表示され、さらに地面をクリックすると、その場所に基本プリムがあらわれます。
この状態でプリムの編集作業を行っていくのですが、ここで注意しなくてはならないのが「プリムには向きがある」ということです。プリムに穴を開けたりテクスチャを貼る場合には、必ず向きを合わせておかないと、後の編集作業で苦労することになります。
向きについては編集ウィンドウの中の「回転(度)」にあるX、Y、Zの数値を確認しておきます。実は穴の開く位置やパスカットのはじまる方向が決まっているため、複雑にプリムを組み合わせた上で穴を開けようとしても、思ったところに開けることができない、という問題が発生することがあります。
基本的にセカンドライフ上でのオブジェクトは、このプリムを複数組み合わせることで実現しています。 次のページ