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ユーザビリティ
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AJAXの導入により、ユーザビリティが大きく向上します。とはいえ、これまでの成果が無に帰してしまうわけではありません。AJAXは、大胆なからくりを持ち込むわけではなく、従来のアプリケーションの一部となるためのものです。そのために、AJAX開発では以下の原則を忘れないようにしましょう。
- 開発の目的を認識する。作りたいのは、Webアプリケーションか、それともWebページか。
- ユーザーのフィードバックを設ける。
- ユーザーの操作性を損なわないように考慮する。
- ページを元に戻せる仕組みにする。
- AJAXを過信しない。
開発の目的を把握する理由は、これがユーザーの期待を反映させるからです。ページが通常のWebページのように見える場合は、標準的なしきたりに従い、「進む」と「戻る」ボタンを機能させ、ボタンを押すまではフォームを送信しないように考慮するべきでしょう。これらはまさしく、通常のWebページの動作と同じです。それに対し、Webアプリケーションを開発しているのであれば、一般的なNon-Webのアプリケーションと同じ仕組みでも良いでしょう。
ユーザーに対してフィードバックを用意することと、ユーザーの処理フローを損なわないよう考慮することは、同時に検討が必要です。ページ全体を更新しない限り、ユーザーがやり直しができるようにすることも重要です。ユーザーは、いつでも前の状態に戻れることを期待しています。もしこのやり方を変更してデータの損失を防ぐ場合は、ユーザーがやり直しを行いやすい仕組みを用意する必要があります。
AJAXが「使える」という理由だけで、AJAXを使わないようにしましょう。本当にメリットがある場所がどこかを考え、それ以外はそのままにしておきましょう。
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AJAXを使うタイミング
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AJAXを使うと、ほとんどのページでユーザーの操作は楽になります。ただし、AJAXを適切に使った場合に限ります。そして、どこにでも使って良いわけではありません。
まず検討する必要があるのが、対象となるユーザーが誰かということです。ユーザーの大多数がJavaScriptを無効にしているような環境の場合、AJAXを使う意味はあまり無いでしょう。それに対し、イントラネットなどのサイトにAJAXを当てはめると、多くの人にとってメリットが出てきます。なぜなら、JavaScriptのバグが多く残っている古いブラウザーのことを気にせずに済み、管理が簡単になるからです。
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著者プロフィール
Joshua Eichorn
Joshua Eichornは、PHPを使ったWebサイトを7年間制作してきました。彼は、非常に有名なPHPのドキュメーションツールであるphpDocumentorの制作者です。また彼は、アリゾナ州立大学のScience in Computer InformationSystems学部の学士号をとっています。
彼はUversa社のシニア設計者として、AJAXをUversa社のアプリケーションに追加する作業を行っています。現在、アリゾナ州フェニックスに住んでいます。
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