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restoreコマンド
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dumpコマンドを実行し、バックアップができても、それだけで安心するのはまだ早いです。データのリストアができて、初めてバックアップとして意味のあるものになります。日ごろから、いざという時のために、ある程度の予行演習が必要でしょう。リストアは、対話式とオプション指定の2種類から選択が可能ですが、あらかじめリストア対象がわかっている場合には、そのままリストアが可能です。restoreコマンドの詳細は表2のようになります。
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# restore [オプション] [パラメータ]
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t |
アーカイブのファイル一覧を出力 |
x |
特定ファイルのリストア |
r |
リストア実行 |
v |
詳細表示 |
i |
対話モードによるリストア |
f |
リストア元の指定 |
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表2:restoreコマンドのオプション
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今回は、バックアップしたファイルシステムを復旧するということで見ていきます。あらかじめテスト用にバックアップされたファイルシステムを再作成し、データを破壊するという想定です。
例えば、リストア前にファイルリストを確認するには、tオプションを使用します。テープ装置を使用している場合には、あらかじめmtコマンドにより対象となるバックアップの前のEOFに頭出しを行う必要があります。
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# mkfs -j /dev/hdd6 |
# mt -f /dev/st0 rewind |
# restore tf /dev/st0 |
Dump | date: | | Wed Mar 16 23:23:38 2005 |
Dumped | from: | | the epoch |
Level 0 dump of /data1 on rhel3up4:/dev/hdd6 |
Label: none |
| 2 | | . |
| 11 | | ./lost+found |
| 12 | | ./testdata.dat |
| 53041 | | ./testdir1 |
| 57121 | | ./testdir2 |
| 16 | | ./testfile1 |
| 14 | | ./testfile2 |
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restoreコマンドを実行してリストアを行う際には、リストアするディレクトリに移動し、実行します。
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# mount /data1 |
# cd /data1 |
# restore rf /dev/nst0 |
restore: ./lost+found: File exists |
# ls -al |
合計 195176 |
drwxr-xr-x | 5 root | root | 1024 | 3月 16 02:31 . |
drwxr-xr-x | 22 root | root | 4096 | 3月 16 22:33 .. |
drwx------ | 2 root | root | 12288 | 3月 16 02:05 lost+found |
-rw------- | 1 root | root | 98668 | 3月 16 23:53 restoresymtable |
-rwxr-xr-x | 1 root | root | 198956666 | 3月 16 02:18 testdata.dat |
drwxr-xr-x | 2 root | root | 1024 | 3月 16 02:31 testdir1 |
drwxr-xr-x | 2 root | root | 1024 | 3月 16 02:31 testdir2 |
-rw-r--r-- | 1 root | root | 27 | 3月 16 02:31 testfile1 |
-rw-r--r-- | 1 root | root | 27 | 3月 16 02:32 testfile2 |
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著者プロフィール
バックボーン・ソフトウエア株式会社 青木 浩朗
ストレージ専業ベンダーにて、SEおよび企画を担当した後に、2001年にBakBoneSoftware入社。主に大手ベンダーのSEを担当しながら、テクニカル・マーケティングとして、各種講演や執筆活動を行っている。最近は、特にデータベースとクラスタリングに注力し、検証レポートを作成するのをライフワークとしている。
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