パート 標準技術例 記述形式 特徴と役割
ビジネスプロセス WSBPEL(Web Services Business Process Execution Language) XML 標準団体OASISで策定中のビジネスプロセス記述言語である(2005年10月現在バージョンは2.0)。Webサービスを含む複雑なビジネスプロセスの記述を可能でインターフェース記述にはWSDLを使用する。
セマンティック ebXML(Electronic Business using eXtensible Markup Language) XML 全世界的なBtoB電子商取引の取引を可能とするために、XMLのスキーマ/ボキャブラリ/通信方法/取引情報記述法などの標準を提供することを目的とした団体の名称であり、その仕様セットを表す。OASISが中心となって推進している。
インターフェース WSDL(Web Services Definition Language) XML 汎用的なサービス呼び出しの抽象的なシグニチャーを定義するための言語でW3Cによって標準として認定される。これにより、サービスを呼び出す側は呼び出されるサービスが何で実装されているかを意識せずに呼び出しを行うことができる。データタイプの定義にはXSDを使用する。
データ XSD(XML Schema) XML W3Cが策定したデータ構造を定義するための言語(スキーマ言語)である。データ要素の出現回数の指定やデータタイプの指定などが柔軟に行える。
プロトコル SOAP(Simple Object Access Protocol) XML サービスの呼び出し元と呼び出し先が通信する際のプロトコル。W3Cにより標準として認定。データ構造のみを規定し、実際の転送プロトコルはHTTPやJMS等の既存のものを使用する。セキュリティ面での強化をサポートするWS-Securityや信頼性を確保するためのWS-Reliability、相互運用性を確保するためのWS-Iなどの拡張仕様も数多く策定されている。
トランスポートプロトコル HTTP(Hyper Text Transport Protocol) HTTP Webのクライアントサーバー間で使用される標準リモートファイル転送プロトコル。Webサービスの同期呼び出し時に、SOAPの転送プロトコルとして使用される。
JMS(Java Message Service) MQメッセージ メッセージングシステム用Javaベース標準API。Webサービスの非同期呼び出し時に、SOAPの転送プロトコルとして使用される。

表7:BPIのデファクトスンダード