インストール後に行う設定
RHEL4のntsysvによるサービス設定
サービスを起動させるかどうかを設定することは非常に重要です。起動させるサービスが多ければ多いほど、サーバへの負荷が大きくなりますので、不必 要なサービスは起動しないようにします。また、セキュリティの観点からも不要なサービスは起動させないように設定すべきです。
X Window Systemの設定は「system-config-display」コマンドで行います。
# system-config-display
ランレベルを3に設定していると、CUIモードで起動するので、ログイン後に「startx」コマンドでX Window Systemを起動させることになります。一般にGUIが必要とされる管理サーバなどは、システムが起動したら自動的にGUIのログイン画面をだすように 設定しておくのが一般的です。
GUIで起動させる場合は、ランレベルを5に設定して起動させます。OSをどのランレベルで起動させるかは「/etc/inittab」ファイルを 編集します。「id:3:initdefault:」となっている行の3という数値がOS起動時のデフォルトのランレベルを意味します。ランレベルを5で 起動させたい場合はこの数値を5に変更し、システムを再起動します。
# vi /etc/inittab
// viが起動したら以下の部分を変更する
id:3:initdefault:
ランレベルを5にする際には、X Window Systemが正常に起動することを確認してから行う必要があります。
日付、時刻の設定
サーバ本体が持つ時刻をBIOS上で正確に設定しておく必要があります。OS上では、日付と時間を「date」コマンドや「system-config-date」コマンドなどによって設定します。
ただし、サーバ本体が持つ時刻は狂いやすいため、通常はネットワーク上にNTPサーバを設置し、時刻を同期させるようにします。
HAクラスタが構築されている環境ではNTPサーバを稼動させるのが一般的です。これは、各クラスタノードの設定時刻に大きな差があると、HAクラスタソフトウェアが正常に稼動しない場合があるためです。
時刻の同期はHAクラスタのクラスタノードだけでなく、システム全体を同期させる必要があります。