インストール後に行う設定

2006年3月30日(木)
古賀 政純

RHEL4のntsysvによるサービス設定

サービスを起動させるかどうかを設定することは非常に重要です。起動させるサービスが多ければ多いほど、サーバへの負荷が大きくなりますので、不必 要なサービスは起動しないようにします。また、セキュリティの観点からも不要なサービスは起動させないように設定すべきです。

X Window Systemの設定は「system-config-display」コマンドで行います。

# system-config-display

ランレベルを3に設定していると、CUIモードで起動するので、ログイン後に「startx」コマンドでX Window Systemを起動させることになります。一般にGUIが必要とされる管理サーバなどは、システムが起動したら自動的にGUIのログイン画面をだすように 設定しておくのが一般的です。

GUIで起動させる場合は、ランレベルを5に設定して起動させます。OSをどのランレベルで起動させるかは「/etc/inittab」ファイルを 編集します。「id:3:initdefault:」となっている行の3という数値がOS起動時のデフォルトのランレベルを意味します。ランレベルを5で 起動させたい場合はこの数値を5に変更し、システムを再起動します。

# vi /etc/inittab

// viが起動したら以下の部分を変更する
id:3:initdefault:

ランレベルを5にする際には、X Window Systemが正常に起動することを確認してから行う必要があります。

日付、時刻の設定

サーバ本体が持つ時刻をBIOS上で正確に設定しておく必要があります。OS上では、日付と時間を「date」コマンドや「system-config-date」コマンドなどによって設定します。

ただし、サーバ本体が持つ時刻は狂いやすいため、通常はネットワーク上にNTPサーバを設置し、時刻を同期させるようにします。

HAクラスタが構築されている環境ではNTPサーバを稼動させるのが一般的です。これは、各クラスタノードの設定時刻に大きな差があると、HAクラスタソフトウェアが正常に稼動しない場合があるためです。

時刻の同期はHAクラスタのクラスタノードだけでなく、システム全体を同期させる必要があります。

日本ヒューレット・パッカード株式会社 プリセールス統括本部 ソリューションセンター OSS・Linux担当 シニアITスペシャリスト

兵庫県伊丹市出身。1996年頃からオープンソースに携わる。2000年よりUNIXサーバーのSE及びスーパーコンピューターの並列計算プログラミング講師を担当。科学技術計算サーバーのSI経験も持つ。2005年、大手製造業向けLinuxサーバー提案で日本HP社長賞受賞。2006年、米国HPからLinux技術の伝道師に与えられる「OpenSource and Linux Ambassador Hall of Fame」を2年連続受賞。日本HPプリセールスMVPを4度受賞。現在は、Linux、FreeBSD、Hadoop等のOSSを駆使したスケールアウト型サーバー基盤のプリセールスSE、技術検証、技術文書執筆を担当。日本HPのオープンソース・Linuxテクノロジーエバンジェリストとして講演活動も行っている。Red Hat Certified Engineer、Red Hat Certified Virtualization Administrator、Novell Certified Linux Professional、EXIN Cloud Computing Foundation Certificate、HP Accredited Systems Engineer Cloud Architect、Red Hat Certified System Administrator in Red Hat OpenStack、Cloudera Certified Administrator for Apache Hadoop認定技術者。HP公式ブログ執筆者。趣味はレーシングカートとビリヤード

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