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情報セキュリティソリューション市場の現状と展望
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情報・通信分野に専門特化した市場調査会社であるミック経済研究所では、国内の主要セキュリティソフトウェアベンダー/セキュリティ専業ベンダー/総合ITベンダーの計90社を対象に「情報セキュリティ市場」に関する調査を行い、国内における情報セキュリティソリューション市場の動向およびその中期予測を行った。
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情報セキュリティソリューション市場の定義
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今回、情報セキュリティソリューションを構成する製品を3分野19用途別に分類して市場を考察した。情報セキュリティソリューション製品の分類は次の3つに大別される。
分野 |
内容 |
外部攻撃防御型 |
ウイルス対策をはじめとした外部からの攻撃に対しての防御を行う |
個人認証型 |
アクセスコントロールやワンタイムパスワードのように本人認証を行い、確認がとれた個人のみ情報システムなどへのアクセスを可能にする |
内部漏洩防止型 |
ネットワーク監視や暗号系パッケージのように、社内の情報システムにおいて不自然な行動が行われていないかを常に監視する。また、データを暗号化し第三者にデータを読ませない、勝手な操作をさせないようにしてデータの漏洩を防止する |
表1:情報セキュリティソリューション製品の分類
そして、この3分野をそれぞれ19の用途に分類した。ここでいう、情報セキュリティソリューションを構成する内訳は表2である。
外部攻撃防御型 |
1.ウイルス対策 |
2.スパイウェア対策 |
3.スパムメール対策 |
4.不正侵入検知 |
5.セキュリティアプライアンス |
6.ファイアウォールパッケージ |
個人認証型 |
7.アクセスコントロールパッケージ |
8.ワンタイムパスワードパッケージ |
9.PKI及び電子認証構築関連 |
10.SSLサーバ/クライアント証明書 |
11.認証系パッケージ |
内部漏洩防止型 |
12.Webコンテンツフィルタリングパッケージ |
13.電子メールフィルタリングパッケージ |
14.暗号系パッケージ |
15.監視・制御系パッケージ |
16.データベース監査系パッケージ |
17.データベース暗号系パッケージ |
18.フォレンジックス |
19.フィッシング対策パッケージ |
表2:情報セキュリティソリューション市場の内訳
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2005年度の情報セキュリティソリューション市場は、前年対比132%の1,172億円
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今回調査した3分野19用途別の総合計である情報セキュリティソリューション市場および分野別の2004年度から2010年度までの推移と中期予測構成比を図1(表3)に示す。
図1:情報セキュリティソリューション市場および分野別市場規模推移・中期予測 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
表3:分野別市場規模推移・中期予測図 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
情報セキュリティソリューション市場は2004年度が886億円弱、2005年度が前年対比132.3%の1,172億円強、2006年度が前年対比128.5%の1,506億円強になるものと見込まれる。そしてその後も二桁成長が続き、2010年度には2,930億円弱にまで成長するものと予想される。
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株式会社ミック経済研究所
1991年2月設立。情報・通信、アウトソーシングに専門特化してマーケティング活動を行っている。同分野における情報リソースは、国内トップクラス。2004年11月、グリーンシート市場に株式公開。
http://www.mic-r.co.jp
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著者プロフィール
株式会社ミック経済研究所 河村 昌司
市場調査第三部 研究員二級
2001年ミック経済研究所に入社。情報セキュリティ市場や各種ミドルウェアパッケージ市場の調査を専門に手掛ける。主な調査レポートに「情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望」、「UNIX・Windows対応ミドルウェアパッケージソフトの市場展望【開発・運用・組込みソフト編】」、「UNIX・Windows対応ミドルウェアパッケージソフトの市場展望【CRM・BI・ナレッジマネジメント編】」などがある。
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