サーバの導入動向から見るIT投資動向

2006年6月14日(水)
伊嶋 謙二

サーバを導入するユーザの約半分は新規に導入

サーバを導入するパターンとしては、「まったく新規に導入」が昨年よりポイントを下げているものの47.2%となっており、全体の約半分であった。逆に「別サーバからの移行」が昨年よりもポイントを上げて40.3%となっている。

「別サーバからの移行」というと、以前は「オフコンからIAサーバ」というパターンだったが、現在は「IAサーバからIAサーバ」へのリプレースが主である。

サーバ導入パターン(2001年〜2006年推移)
図2:サーバ導入パターン(2001年〜2006年推移)


 この結果と先述のサーバ導入意向の結果から、サーバの導入を検討しているユーザの約5割は新規サーバを導入、約4割は既存サーバのリプレースと考えられる。

 年々ポイントが下がってきているとはいえ、サーバの新規導入意欲の高いユーザが約半分おり、同時に既存サーバのリプレースを行うユーザも増えてきている。つまり、新規の導入が進みつつリプレースも進んでいるのが現状である。

では、中堅・中小企業のサーバ市場において、ユーザはどのメーカのサーバを導入しているのだろうか。7年間の推移から見てみよう。

有限会社ノーク・リサーチ

1956年生まれ。1982年、株式会社矢野経済研究所入社。パソコン、PC(IA)サーバ、オフコンなどを プラットフォームとするビジネスコンピュータフィールドのマーケティングリサーチを担当。とくに中堅・中小企業市場とミッドレンジコンピュータ市場に関す るリサーチおよび分析、ITユーザの実態を的確につかむエキスパートアナリスト/コンサルタントとして活躍。1998年に独立し、ノーク・リサーチ社を設 立。IT市場に特化したリサーチ、コンサルティングを展開すると同時に、業界各誌への執筆活動も積極的に行っている。
ホームページ:http://www.norkresearch.co.jp/

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