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ミドルウェア市場動向
ミドルウェア市場動向と今後の展望

第2回:アプリケーションサーバの稼働OSはWindowsの比率高まる
著者:矢野経済研究所  入谷 光浩   2006/7/25
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アプリケーションサーバの市場動向調査の内容

   第2回の今回は、Javaによるシステム構築の普及やSOAの実行基盤として注目が集まっているアプリケーションサーバについて考察を行っていく。

   本調査では、ベンダの出荷ベースによるライセンス売上高による市場規模の推移、ベンダ別シェア、稼働OS別の出荷動向について分析を行っている。数値データはすべて矢野経済研究所による推定である。

アプリケーションサーバの市場規模推移

   図1はアプリケーションサーバのライセンス売上高の2003年から2005年までの実績値と、2006年から2008年までの推移を予測したグラフである。

アプリケーションサーバの市場規模の推移(ベンダ出荷ベース)
図1:アプリケーションサーバの市場規模の推移(ベンダ出荷ベース)

※注1:
CAGR(Compound Annual Growth Rate)は2003年からの年平均成長率

   アプリケーションサーバの市場規模は2004年に369億円となり、対前年比で12.5%の増加であった。2005年も引き続き好調に推移しており、対前年比12.2%増の414億1,000万円となった。

   ユーザ企業にもJavaで開発されたシステムの導入が進み、その開発実行基盤としてアプリケーションサーバの導入が進んでいることが市場の伸びにつながっている。また各ベンダはアプリケーションサーバを軸にブランドの統一化をはかっており、さらにミドルウェア製品のラインアップを整理することで、ユーザによりわかりやすくなったことも出荷が伸びた要因になっているといえよう。

   市場全体としては2006年以降もこのまま2桁成長を続けていき、2008年には573億円となり2003年から2008年のCAGRは11.8%になると予測している。

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矢野経済研究所
著者プロフィール
株式会社矢野経済研究所  入谷 光浩
民間総合調査会社である矢野経済研究所のITリサーチ部門にて、サーバやミドルウェアを中心としたエンタープライズコンピューティングのリサーチを担当。近年はエンタープライズにおけるOSSの市場動向に着目しリサーチを行っている。


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