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仕事で使えるRed Hat Enterprise Linux徹底入門
NEC INTERVIEW
話者:
NEC 堀 健一
2006/9/29
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NEC コンピュータソフトウェア事業本部
OSS推進センター長
堀 健一(KENICHI HORI)
日本の企業向けLinux市場について
— なぜNECは、日本トップシェアを誇っているのでしょうか?
堀氏
: まず、NECがIAサーバのお客様をよく知っているという点があげられると考えています。これまでLinuxだけでなくIAサーバ全般を取り扱ってきた中で、お客様ごとに多様なニーズがあることをよく知っており、必要なソリューションが提供可能な点が大きな要因となっていると感じています。
その中にはLinuxでコストを削減したいという方や、Linuxで経営課題を解決したいという方もいます。これらのニーズに合わせてサーバやLinuxのラインナップを揃えている点も重要なポイントでしょう。
— ユーザのニーズはWindowsとLinux(オープンソース系)のどちらを選択する割合が多いのでしょうか? また、その推移はどうなっているのでしょうか?
堀氏
: 現在はやはりWindowsが圧倒的に多く、Linuxを選択される方は全体の約2割となっています。Linuxサーバの出荷台数では、年に120〜130%のペースで伸びてきています。
この傾向は、しばらくの間持続するでしょう。IAサーバの市場全体としては増加傾向にあり、最終的にはWindowsとLinuxの比率は7:3程度に落ち着くのではないかと考えています。Windowsも絶対数としてはLinuxと同様に増加しているのですが、パーセンテージとしてはLinuxよりも低い状況です。
— NECのLinux対応製品はなにがあるのでしょうか?
堀氏
: 現在提供しているIAサーバのラインナップすべてでLinuxを選択できます。2ウェイから4ウェイ、ラック、デスクサイド、変わったところでは水冷サーバや設置性のよいハーフサイズの製品なども提供しています。一番多く利用されているのが、2ウェイのラックサーバタイプの製品です。メインフレームもLinuxに対応しており、さまざまな業態でご利用いただいています。
図1:NECのハードウェアプラットフォームの強化
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
大変なのは動作検証で、Red Hatと協力しながら行っています。現在は需要が二極化しており、中小規模の経済的にリーズナブルなシステムを組みたい方と、ものすごく大きな100〜300台体制のシステムを組みたい方が主にLinuxを選択するという形です。両方への対応は一番苦労する点ですが、これがNECの特徴となってシェアを獲得できていると思います。
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日本の企業向けLinux市場について
システムインテグレーション分野におけるNECの戦略について