Webサーバの基本「Apache」
2006年12月7日(木)
Webサーバ設定のポイント
Red Hat Enterprise Linux 4におけるhttpサーバの起動時に以下のようなメッセージが表示されることがあります。
# service httpd start
httpdを起動中: httpd: Could not determine the server's fully qualified domain name, using 127.0.0.1 for ServerName [ OK ]
これは、ホスト名のFQDNが見つからないために表示されるメッセージです。この問題は、/etc/hostsファイルが次のように設定されている場合に発生します。
# cat /etc/hosts
# Do not remove the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
127.0.0.1 rhas4 localhost.localdomain localhost
このケースでは、/etc/hostsの127.0.0.1のエントリに自ホスト名がFQDN以外の形式で記述されているためにメッセージが表示されるのです。この問題を回避するには/etc/hostsを修正し、127.0.0.1のエントリからホスト名を削除して適切なIPアドレスとホスト名、FQDNを定義します。
# vi /etc/hosts
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
172.16.0.6 rhas4.jpn.hp.com rhas4
Webサーバの動作確認
一般的にWebサーバの動作確認はクライアント側からWebブラウザを使用し、Webサーバ上のHTMLドキュメントを開けるかどうかによって判断します。しかしWebブラウザには独自のキャッシュ機能があり、キャッシュされたWebコンテンツのデータを表示すると一見してWebサービスが動作していると勘違いしてしまうことがあります。
したがって、Webブラウザによる動作確認に不安があれば、キャッシング機能のないテキストベースのWebブラウザ「links」を利用するという手段もあります。linksでWebページを表示するには、Webサーバ上に作成したHTMLドキュメントのURLをコマンドライン上から指定します。
例えば、ホスト名が「rhas4」のWebサーバ上にある/var/www/html/ディレクトリ内にindex.htmlファイルを作成します。ここではテストとして「Hello Red Hat Enterprise Linux AS4/BL25p」と記述したindex.htmlファイルを用意しました。
linksからこのWebページに接続するには、次のように作業します。なおサーバ名で接続するためには、ホストの名前解決ができていることが前提となります。もし名前解決ができていない場合には、IPアドレスを入力します。
# links -dump http://rhas4.jpn.hp.com/index.html ← コマンドラインからURLを指定してlinksを実行
Hello Red Hat Enterprise Linux AS4/BL25p ← Webページ中のテキストが表示される
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。