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| DOAとPOAという2つの流れ | ||||||||||||||||
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現状の情報システムの設計においては、どのようにデータを加工・伝達しているかに着目した「POA(Process Oriented Approach:プロセス指向アプローチ)」と、業務であつかうデータ体系に着目した「DOA(Data Oriented Approach:データ指向アプローチ)」の2つの流れがあります。 一般的にはPOAがシステム設計が中心で、DOAに傾倒した開発標準を備えた現場は多くありません。しかしDOAは全体的な整合性を持ち、環境変化にあわせた改訂が容易であるなどのメリットがあります。こういった点から、筆者が携わる現場ではDOAを意識した開発標準を使っています。 本連載では、実際に筆者が関わっている現場でどのようにDOAを適用しているか、事例を交えながら解説します。 |
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| DOAを意識した開発現場 | ||||||||||||||||
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筆者らはプロジェクトに関わるにあたって「工期の徹底的短縮」と「年間開発案件数の大幅増」を目標とし、そこにDOAを適用しています。また、その適用範囲は広く、開発プロセスモデルやプロジェクト管理プロセス、標準ツールを決定し、すべてのプロジェクトに適用しています。 これらの管理指標として、開発生産性や開発スピード、品質、納期遵守率、コスト生産性の基準を設け、そこからファンクションポイント(以下、FP)による見積りとワークロードの実績を求め、プロジェクトを評価しています。 筆者らが実際に利用しているDOAにのっとった開発標準を決める際には、次のような狙いを持っています。 開発標準の狙いは次の通りです。
表1:開発標準の狙い 今回は「開発プロセス」「開発体制」「成果物」の3つの観点から、その概要を紹介します。 |
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| 開発プロセス | ||||||||||||||||
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開発プロセスはウォーターフォールをベースとしており、以下の各工程を設けています。
表2:開発プロセスの各工程 各工程の最後にレビューがあり、これを無事にパスしないと次の工程に進めないルールとなっています。レビューは、大きく3つに分かれます。
表3:レビューの種類 レビューの開催はその開発の規模や新技術の利用により異なります。開発規模と内容によって各フェーズでのレビュー方法を規定・標準化することで、効率的な運用をはかっています。 この他、週1回ユーザ企業のステアリングコミッティ(運営委員会)に開発状況を報告しています。ステアリングコミッティは、問題の兆候が見られるプロジェクトをピックアップし、それらの管理を徹底して有効な対策を講じるために、開発側と密接に連携しています。 |
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