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JSライブラリ・ラボ - これで君もライブラリ開発者だ!
第1回:Prototypeライブラリの内部
著者:
川崎 有亮
2007/3/20
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はじめに
JavaScriptは絶え間ないポップアップウィンドウや迷惑なアニメーションに覆われた「失われた10年」を乗り越え、Ajaxというキラー技術を引っさげて、ついに復活を成し遂げつつあります。
世界中のエンジニア達がJavaScriptを利用したWebアプリケーションの開発に取り組み、毎日のように新しいライブラリやフレームワークが公開されるようになりました。公開されたコードの再利用により応用が広がり、さらに発展が加速している感があります。
ブラウザー上で誰でも手軽にソースコードを閲覧できるJavaScriptは元来、究極のオープンソース用プログラム言語であるとも言えます。本稿では、既存の人気ライブラリの内部構成を徹底解剖するとともに、オリジナルのJavaScriptライブラリを作成するテクニックをご紹介しましょう。
自作したJavaScriptプログラムを他の人にも利用しやすい形で公開すれば、その時点で「ライブラリ作者」になったと言えますから、それほど敷居が高いこともありません。JavaScriptプログラムの構築には複雑な開発環境も必要なく、テキストエディタとブラウザーがあれば誰でも開発できますから、むしろ他の言語よりも手軽に取り組めるのではないでしょうか。
Prototypeライブラリを解剖する
Sam StephensonさんがリリースするPrototype(図1、注1)は、Ajaxに対応したJavaScriptライブラリの草分け的な存在です。
図1:Prototypeライブラリの配布サイト
※注1:
http://prototype.conio.net/
海外のAjax情報サイトAjaxianが実施した調査でも、2006年9月現在もっとも利用されているAjaxフレームワークとして紹介されています(注2)。
※注2:
http://ajaxian.com/archives/ajaxiancom-2006-survey-results
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著者プロフィール
川崎 有亮
1977年東京生まれ。AjaxなどWeb技術のアーキテクト。株式会社かっぺを経て、現在は株式会社リクルート事業開発室に所属。技術評論社「Ajax/実装のための基礎テクニック」(共著)など書籍・雑誌記事の執筆も多数。
Kawa.net xp:
http://www.kawa.net/
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