TomcatをWindowsへインストールしよう!
自動起動の設定
Tomcatの自動起動の設定はWindowsサービスから行います。WindowsインストーラでインストールしたTomcatは最初からWindowsのサービスとしてエントリされています(Tomcat 4.0以前の場合はインストール時に「NT Service」にチェックを入れる必要があります)。サービスの状態は「スタート → コントロールパネル→パフォーマンスとメンテナンス→管理ツール→サービス」からも確認することができます。
「スタートアップの種類」が「自動」になっていれば、TomcatはOS起動時にバックグラウンドサービスとして自動実行されます。なおTomcatのエントリの設定は右クリックして「プロパティ」から変更可能です。
このプロパティ画面ではサービスの開始や停止が行えるほか、「回復」タブからサービスがエラーで停止した場合の対応を設定することもできます。
例えば「サービスを再起動する」を選択していた場合、Tomcatが異常終了しても自動的に再起動させることができます。またエラーが起こった場合に任意のプログラムを実行させることも可能です。
コマンドから起動するには
Tomcatはコマンドプロンプトのウィンドウから起動することもできます。現在、Tomcat 5.5以降のインストーラでは、コマンド起動用のスクリプトが同梱されません。コマンドによる起動を行うには下記のWebサイトからTomcatのZIP アーカイブ版をダウンロードする必要があります(Tomcat 5.0以前のバージョンはインストーラを用いてもコマンド起動用スクリプトが同梱されます)。
ダウンロードしたZIPアーカイブを展開すると、apache-tomcat-5.5.23というフォルダが生成されます。今回はC:\apache-tomcat-5.5.23に展開したものとします。
コマンドによる起動
Tomcatを起動する場合はコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します。Tomcat 5.0以前の場合はJDKを必要とするため、JRE_HOMEでなくJAVA_HOMEにJDKのパスを設定する必要があります。
>set JRE_HOME=C:\Program Files\Java\jre1.5.0_12 //環境変数JRE_HOMEを設定 >cd C:\apache-tomcat-5.5.23/bin //Tomcatのbinフォルダに移動 >startup //Tomcatを起動
コマンドによる終了
Tomcatを終了する場合はコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します。
>cd C:\apache-tomcat-5.5.23/bin //Tomcatのbinフォルダに移動 >shutdown //Tomcatを終了
次回予告
今回はTomcatのWindowsへのインストール方法と、基本的な起動・停止方法を紹介しました。次回はLinux(Fedora)へのインストールの手順を紹介します。