TomcatをWindowsへインストールしよう!

2007年8月31日(金)
羽倉 敬

自動起動の設定

Tomcatの自動起動の設定はWindowsサービスから行います。WindowsインストーラでインストールしたTomcatは最初からWindowsのサービスとしてエントリされています(Tomcat 4.0以前の場合はインストール時に「NT Service」にチェックを入れる必要があります)。サービスの状態は「スタート → コントロールパネル→パフォーマンスとメンテナンス→管理ツール→サービス」からも確認することができます。


Windowsサービスウィンドウ
図13:Windowsサービスウィンドウ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

「スタートアップの種類」が「自動」になっていれば、TomcatはOS起動時にバックグラウンドサービスとして自動実行されます。なおTomcatのエントリの設定は右クリックして「プロパティ」から変更可能です。


Tomcatサービスのプロパティウィンドウ
図14:Tomcatサービスのプロパティウィンドウ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

このプロパティ画面ではサービスの開始や停止が行えるほか、「回復」タブからサービスがエラーで停止した場合の対応を設定することもできます。
サービスのプロパティ回復タブ
図15:サービスのプロパティ回復タブ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

例えば「サービスを再起動する」を選択していた場合、Tomcatが異常終了しても自動的に再起動させることができます。またエラーが起こった場合に任意のプログラムを実行させることも可能です。

コマンドから起動するには

Tomcatはコマンドプロンプトのウィンドウから起動することもできます。現在、Tomcat 5.5以降のインストーラでは、コマンド起動用のスクリプトが同梱されません。コマンドによる起動を行うには下記のWebサイトからTomcatのZIP アーカイブ版をダウンロードする必要があります(Tomcat 5.0以前のバージョンはインストーラを用いてもコマンド起動用スクリプトが同梱されます)。



TomcatのZIPアーカイブ版入手先
http://tomcat.apache.org/download-55.cgi#5.5.23

ダウンロードしたZIPアーカイブを展開すると、apache-tomcat-5.5.23というフォルダが生成されます。今回はC:\apache-tomcat-5.5.23に展開したものとします。

コマンドによる起動

Tomcatを起動する場合はコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します。Tomcat 5.0以前の場合はJDKを必要とするため、JRE_HOMEでなくJAVA_HOMEにJDKのパスを設定する必要があります。



>set JRE_HOME=C:\Program Files\Java\jre1.5.0_12   //環境変数JRE_HOMEを設定
>cd C:\apache-tomcat-5.5.23/bin                   //Tomcatのbinフォルダに移動
>startup   //Tomcatを起動

コマンドによる終了

Tomcatを終了する場合はコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します。



>cd C:\apache-tomcat-5.5.23/bin                    //Tomcatのbinフォルダに移動
>shutdown                                          //Tomcatを終了

次回予告

   今回はTomcatのWindowsへのインストール方法と、基本的な起動・停止方法を紹介しました。次回はLinux(Fedora)へのインストールの手順を紹介します。

株式会社ビーブレイクシステムズ

千葉大学法経学部卒業。大学時代よりオープンソースに興味を持ち、オープンソース専業ベンダーのビーブレイク システムズに入社。現在に至る。また、現在は社内技術サークルの中心メンバーとして日々提案・啓蒙活動を行う。座右の銘は「自らが求めてつくらなければ、 自身が求めるものはできない」

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