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Linuxオープンソース白書2006
実態調査で見るユーザー企業の利用動向

第1回:Linuxとオープンソースソフトウェアの認知度
著者:矢野経済研究所  入谷 光浩   2005/9/28
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認知度高い「Linux」と浸透してきた「オープンソースソフトウェア」

ThinkIT会員特典20%OFF    情報システム管理者におけるLinuxの認知度は、「よく理解している」が41.7%、「なんとなく知っていた」が46.6%となった。この2つを「認知している」とすれば、Linuxの認知度は9割弱となり、おおむね認知されていると言えるだろう。逆に「まったく知らなかった」は、わずか1.2%であった。

Linuxの認知度[全体] N=605
図1:Linuxの認知度[全体] N=605

   一方、オープンソースソフトウェアの認知度は、「よく理解している」が37.9%、「なんとなく知っていた」が44.3%となった。認知度としては8割強となるが、これはLinuxよりも低い認知度である。

オープンソースソフトウェアの認知度[全体] N=605
図2:オープンソースソフトウェアの認知度[全体] N=605

   「Linux」というのは、あくまでも多数あるオープンソースソフトウェアの中の一種であるにすぎない。その一種であるにすぎないLinuxのほうが、全体を示す「オープンソースソフトウェア」よりも高く認知されているという逆転現象が起きている。

   これはおそらく、Linuxが先行して広まっていったことが影響していると考えられる。Linuxからオープンソースソフトウェアというものを知った人も多く、このような経緯が認知度の関係に表れている。とはいえ、Linuxとオープンソースソフトウェアの認知度が高いということに間違いはなく、どういうものかということは、ほぼ認識されている。

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書籍紹介
「Linuxオープンソース白書2006
新たな産業競争力を生む、オープンソース時代の幕開け」

※本連載はインプレスより発行の書籍「Linuxオープンソース白書2006」(ThinkIT監修)から一部抜粋し、転載したものです。
Linuxオープンソース白書 2006
■本書の構成
第1部のユーザー企業利用動向では、605社の情報システム管理者に聞いた独自調査データ177点を掲載。プレゼン用に、すべてのデータをCD-ROMに収録。
第2部の事業者動向では現在から将来のLinuxオープンソースビジネスを解説。
第3部の社会動向ではオープンソースの普及に向けて、教育や法律、そして世界各国の政府から地方自治体の取り組みまでを紹介。
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INDEX
第1回:Linuxとオープンソースソフトウェアの認知度
認知度高い「Linux」と浸透してきた「オープンソースソフトウェア」
  クライアントPCへのLinux導入は進まず一般従業員の認知不足が要因