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Linuxオープンソース白書2006
成長するLinuxオープンソースビジネス

リネオソリューションズ株式会社(Lineo Solutions,lnc.)
著者:マーケティング部 部長  青池 一路   2006/1/25
ユーザーのニーズにカスタマイズしたサービス、先進の組み込みLinuxソリューションを提供

ThinkIT会員特典20%OFF    当社は組み込みLinuxディストリビューションLineo uLinuxを提供している。Lineo uLinuxは、シャープのZaurusをはじめとして、多くのメーカーの製品への搭載実績がある。また、携帯機器など現在市場に出ているさまざまな製品には、当社のエンジニアリングノウハウが取り入れられている。


ELITEを中心に複数のLiteを配置

   当社は先進の組み込みLinuxソリューションとして、「製品」と「サービス」の2つの形で提供している。

   製品としては、まずはLineo uLinux ELITEおよび対応BSPがある。これはLinuxシステムを構築するためのツールであり、組み込みLinux開発のベースとなる。ELITEを使用することで、ユーザーは製品に最適なLinuxシステムを容易に構築することが可能である。

   ELITEとBoard Support Package(BSP)は当社でテストしたLinux Kernel、ツールチェーン、各種パッケージおよびデバイスドライバーで構成され、PCにインストールするだけで、直ちに組み込みLinux開発をスタートでき、そしてLinux Kernel 2.6への対応も進んでいる。ELITEは優れた拡張性を備えており、BSPを追加するだけで新しい評価ボードへの対応も可能となる。ARM、SH、MIPSなどさまざまな最新CPUへ対応するBSPも順次提供を行っていく。

   製品としては、ほかにLineo uLinux ELITE Liteがある。これはELITEのエントリー版であり、チームで製品を開発するような場合には、ELITEを中心として複数のLiteを配置することで、開発環境を統一するような利用も可能である。ELITEおよびELITE Liteは日本語版と英語版の2種類がある。

   サービスとしては、以下の4つを用意している。各種サービスは自由に選択して利用できるため、ユーザーはその必要にしたがって選択することで、効率的かつ効果的な活用が可能となっている。

   また、ユーザーのニーズに応えてカスタマイズしたサービスも提供している。当社は、その前身を含めて20年にわたり組み込み機器のシステム開発に携わった実績があり、その蓄積が「サービス」に大きく反映され、レスポンスとクオリティにおいて高い評価を得ている。

プロフェッショナルサービス(受託開発)
製品仕様に最適なLineo uLinuxをカスタマイズ開発して提供する。
エンジニアリングサポート
ユーザーが製品にLinuxを組み込むために必要となる技術サポートを提供する。
コンサルティング
Linux全般に渡り、製品にLinuxを組み込むために必要となるハードウェアからシステム、アプリケーションまで広範囲にわたる領域のノウハウを提供する。
トレーニング
開発エンジニアを対象とし、Linuxを製品に組み込むために必要とされるノウハウとスキルを修得するための実践的なトレーニングコースを提供する。


性能測定やパフォーマンスの向上

   当社は組み込みLinuxベンダーとして、組み込みLinuxの普及活動を行ってきた。2006年は、ELITEのバージョンアップのほかに、現在取り組んでいる性能測定やパフォーマンスを向上させていくことで、その成果を提供していく予定である。

   1つはELITEの機能拡張ならびに周辺ツールの提供と、2つ目がCELF(Consumer Electronics Linux Forum)活動の推進である。

   組み込みLinuxの普及活動では、CELFのメンバーとして、リネオで開発したLinux Kernelパッチ提供やLKST(Linux Kernel State Tracer)の啓蒙などで貢献してきたが、今後もこの活動を積極的に展開する。

書籍紹介
「Linuxオープンソース白書2006
新たな産業競争力を生む、オープンソース時代の幕開け」

※本連載はインプレスより発行の書籍「Linuxオープンソース白書2006」(ThinkIT監修)から一部抜粋し、転載したものです。
Linuxオープンソース白書 2006
■本書の構成
第1部のユーザー企業利用動向では、605社の情報システム管理者に聞いた独自調査データ177点を掲載。プレゼン用に、すべてのデータをCD-ROMに収録。
第2部の事業者動向では現在から将来のLinuxオープンソースビジネスを解説。
第3部の社会動向ではオープンソースの普及に向けて、教育や法律、そして世界各国の政府から地方自治体の取り組みまでを紹介。
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