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Linuxオープンソース白書2006
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成長するLinuxオープンソースビジネス
日本電気株式会社（NEC Corpotation）
著者：NEC Linux推進センターエキスパート/日本Linux協会
副会長 姉崎 章博 2006/1/6
エンタープライズLinuxソリューションfor MC、64ビット対応の品揃えやサービス強化
当社のLinuxに関連する事業の特色は、「汎用システム」と「組み込みシステム」の大きく2つに分類される適用領域のどちらも積極的に展開していることである。
組み込み分野ではさまざまな機器へLinux搭載を進めており、デジタル家電、ストレージ機器のiStorage NVシリーズ、3G携帯電話網の通信機器、新しいところではNTTドコモの携帯電話、FOMA N900iL、N901iCなどの機種にLinuxを搭載し、ますます適用を拡大している。
汎用システムでは、2004年7月に64ビットLinuxを含むマルチOSに対応したNX7700iシリーズを発表し、9月にはLinuxを、UNIXとWindowsに続く第三のオープン系OSと位置付け、NECが持つミッションクリティカル（MC）システムの構築技術やノウハウと、組み込みLinux、HPC Linuxで培った技術をエンタープライズLinuxにも活用する取り組みを推し進め、「エンタープライズLinuxソリューションfor MC」と称して、Linuxを用いた基幹システム向けソリューションの提供を開始した（注1）。
※注：
http://www.nec.co.jp/linux/
24時間365日止められないビジネスを支える
CLUSTERPROは24時間365日止められないビジネスを支えるHA（High Availability：高可用性）クラスターソフトである。導入の容易性やコストパフォーマンスなどがあらゆる業種で高い評価を受け、常にトップシェアを維持している。大規模、中規模システム向け共有ディスク型と、小規模システム向けミラーディスク型の2種類をラインナップしている。特にミラーディスク型は差分ミラー機能を備え、短時間で同期できるため、従来よりも大きな容量のディスクがミラーできる。さらに、主要アプリケーション向けの監視オプションにより、ストール状態や異常応答を検出してフェイルオーバーすることで可用性を向上する。
Express5800/BladeServerとブレード統合管理ソフトウェアBladeSystemCenterを組み合わせたブレードコンピューティングにより、これまでのIT資産を生かしながらTCO削減を実現する新たなコンピューティングスタイル「NECのブレードコンピューティング」を提案している。Itanium2プロセッサーを搭載した高信頼なエンタープライズサーバーNX7700iシリーズ検証ラボをLinux/OSS検証センターに設置し、基幹システムを構築するために必要な64ビット対応Linuxミドルウェアの品揃えやサポートサービス拡充を行っている。
サポートサービスの事業強化を推進
基幹業務向けのOSSミドルウェアについても、ベンダーとの連携によりサポートサービスの事業強化を推進し、アプリケーションサーバーで大きなシェアを持つJBossの構築サービスや保守サポートも開始した。また、OSSのベンダーであるジェイボス、ミラクル・リナックス、SRA、ツインサンの4社と提携し、64ビット対応の24時間サポートサービスも始め、基幹システムの構築をバックアップする。
さらなるLinuxの適用拡大と発展へ向けて、取り込みを強化していく。
図1：Linuxは組み込み領域からエンタープライズ領域まで適用範囲が拡大
（画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します）
書籍紹介
「Linuxオープンソース白書2006
新たな産業競争力を生む、オープンソース時代の幕開け」
※本連載はインプレスより発行の書籍「Linuxオープンソース白書2006」（ThinkIT監修）から一部抜粋し、転載したものです。
■本書の構成
第1部のユーザー企業利用動向では、605社の情報システム管理者に聞いた独自調査データ177点を掲載。プレゼン用に、すべてのデータをCD-ROMに収録。
第2部の事業者動向では現在から将来のLinuxオープンソースビジネスを解説。
第3部の社会動向ではオープンソースの普及に向けて、教育や法律、そして世界各国の政府から地方自治体の取り組みまでを紹介。
「Linuxとオープンソースのビジネスの今」をすべて収録した「Linuxオープンソース白書2006」の
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