

相談者Aさん
職種
汎用系システムエンジニア
年齢:28歳
経験年数:3年
現在汎用系エンジニアとして開発を行っているが、将来的に今のままの業務でよいのか不安を感じており、今回転職アドバイザーに相談を行った。

相談者Aさんの職務経歴書 (画像をクリックすると拡大)

株式会社ウェブキャリア
転職アドバイザー 齋藤 知章氏
7年間プログラマ/SEを経験した後、6年間システム営業としてシステムのライフサイクル全般を経験。2006年1月に株式会社ウェブキャリアを設立し、主にエンジニアを対象とした転職アドバイスを行っている。
自分の目標を はっきりと定める
自分が何をやりたいか、そのために何をすればよいかをきちんと自分の中で整理して、それに向かったスキルアップを目指しましょう。
自分のウィークポイントを自覚する
これまでのキャリアの中で自分が経験したことを思い出し、自分がどのような立場にいたときにトラブルが起こったかや、その理由を考えてみましょう。
実務に即したチャレンジを
自分が目指すキャリアに対して勉強をするときには、さまざまな事柄が実際の仕事の中でどのように関わっているかを絶えず意識しながら進めましょう。
自分を 飾りすぎないように
必要以上に自分を低く見積もる必要はありませんが、良く見せようとしすぎると大きなプレッシャーとなったり、実像との差が開いてしまいます。
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相談者A氏
本日はよろしくお願いします。
齋藤氏
よろしくお願いします。
早速ですが、まず職歴からお伺いしたいと思います。
相談者A氏
はい。2003年の3月に大学を卒業した後、同じ年の4月に現在の会社に入社しました。基礎研修の後でシステム開発グループに配属され、まずプログラマとして経理システムの開発に携わりました。
齋藤氏
経歴書を拝見すると5名でのプロジェクトとのことですが、どの部分を担当されましたか。
相談者A氏
検索と帳票の出力部分です。
齋藤氏
その後2005年4月からロジスティック管理システムの開発に参加されたとのことですが、このときの担当部分は何でしょうか。
相談者A氏
このときには全ての工程に関わっていました。
齋藤氏
いきなり全ての工程に関わることになったわけですが、大変だったのではありませんか。
相談者A氏
そうですね。納品前に大きなトラブルがあって、それを解決するのに苦労しました。期日通りに納品できましたが、運用の段階で別の部分でもトラブルが発生してしまいました。
齋藤氏
トラブルが発生した理由は何だったのでしょう。
相談者A氏
主にメンバー内で意思の疎通がはかれていなかったことが理由だと思います。特に運用の段階でのトラブルは、納品前にきちんと確認できていれば起こらなかった問題だと思います。
齋藤氏
そのプロジェクト以外に参加している時に、そういった問題はありましたか。
相談者A氏
いいえ、ありませんでした。
齋藤氏
そうですか。その当時のAさんは、プログラマとして仕様に合わせた開発を行う能力はあったようですが、品質まで考慮した開発を行う余裕がなかったかもしれませんね。
もう少しプログラマとしてのキャリアを積んで、暫くしたら品質面の管理に目を向けるようにするといいでしょう。その点では、今サブリーダとして開発に携わっているのは良いことだと思います。

齋藤氏
転職を希望されていますが、その理由はなんでしょうか。
相談者A氏
先ほどトラブルの話をしましたが、リーダ的な立場よりもプログラマとして開発現場に携わりたいと思っています。また現在は汎用系だけですが、できればオープンソースの開発をしたいという面もあります。
齋藤氏
まずプログラマとしてという部分ですが、Aさんの場合はこれからリーダ的な立場を求められる年齢になってきます。今はまだ開発現場で仕事をされても良いと思いますが、その中で品質管理やマネジメントといった部分も学ぶべきでしょう。
汎用系からオープンソースへの転換ということですが、例えば社内でオープンソースの開発は行われないのでしょうか。
相談者A氏
その予定はないといわれました。今後も汎用系の需要も続くようですが、やはりオープンソースに挑戦したいと考えています。
齋藤氏
28歳というのは、まだ挑戦できる年齢だと思います。30歳を超えるとプロジェクトリーダとしてマネジメントする立場が要求されるようになるでしょう。オープンソースでのマネジメントを行うには、早い段階で移行してそちらの技術を学んでおく必要があると思います。
オープンソースへ移行される場合、やはりバックオフィス系を考えていますか。
相談者A氏
できればエンドユーザ系の開発に行きたいと思っています。
齋藤氏
バックオフィスでもう少し経験を積むという考えはありませんか。
相談者A氏
実はもともとエンドユーザ向けの開発を志望していたのですが、仕事の中でバックオフィスの割合が増えてきていました。やはり最初考えていたようにエンドユーザ向けの開発がやりたいと思います。
齋藤氏
そのような理由があるのでしたら、進みたい方向にチャレンジするのが良いと思いますよ。
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